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 もう、グダグダです、国会…
 柳田稔法相が、法相は「個別の案件についてはお答えを差し控える」「法と証拠に基づいて適切にやっている」という二つの言葉だけ覚えていればいい、などと暴言を吐いたそうです。
 最悪です。
 でも、実際政界なんてこのレベルなのかもしれません。
 おそらくこの二つの言葉の他に後三つ言葉を足せば、多分政治家は務まるんじゃないでしょうか。
 残り三つは、
 ・選挙の際の「お願いします」
 ・困った時の「秘書に任せています」
 ・嘘が吐けなくなった時の「記憶のございません」
 の三つです。
 多分この計五つの言葉で事足りるのではないでしょうか?
 …なんというか、情けなさ過ぎて涙が出てくるような話ですけど。

 この法相も法相ですけど、それを責める自民党だってかつては似たようなものだったでしょう。
 ナントカ還元水とかわけのわからない事を言ったり、飲んではいないけどゴックンしたとか言ってみたり、有権者に皆さんには選挙の日には寝ていてほしいと言ってみたり…
 与野党問わず同レベルにしか見えないのですけど。
 そもそもこういうアホな人たちがのさばっている原因が「官僚主導」の政治体制だったわけですよね。
 政治家は選挙に集中していれば、その他の事は全て官僚が上手くやってくれていた。
 その結果、役人天国になりどうにもならなくなってしまった。
 それをどうにかしようと「官邸主導」とか言ってみたけど、結局何もできずに政権交代。
 ついにようやく「政治主導」と思いきや、当の民主党にはそれだけの能力が備わってなかった…

 政治家は本来、当選してからが大変なはずです。
 ですが、官僚主導の時代には当選するまでが大変で、その後は官僚任せで全て済んでしまっていたのでしょう。
 当選するまで…もうちょっと詳しく言えば政党に公認されて立候補するまでが一番大変だったのではないでしょうか。
 で、一度公認され、上手い具合に当選できればその後は基本的に楽が出来る。
 次の選挙に向けて落ちないように努力する、というのが政治家のお仕事で本来やるべき議会の仕事は二の次三の次という状態。
 そんな状態なら柳田稔法相でも何の問題も無かったでしょう。
 しかし、今はそういう時代ではありません。
 そういう政界の状態が嫌になった国民が「政治主導」に夢を託して政権交代をさせたわけです。
 そして、政権交代直後から「政治の仕事が出来る人」を大臣などの閣僚ポストに配置していったはずだったのですが…
 どうやら人材が足りなかったらしい。
 だからこんな「旧時代の遺物」みたいな人が法相になってしまっている。
 多くの人は民主党が政権交代を本気で目指し始めてから、それなりの年月が経っているのでもう十分に勉強をし実力を蓄えているのだろうと期待していたのですが、どうやらちょっと過信していたようです。
 政治主導と言い始めた時点から大臣の仕事が今までとは全く違う激務になるであろう、という事は国民の目から見ても明らかだったわけです。
 政界にいた政治家たちにそれが理解できていなかったわけでもないでしょう。
 それなのに法相がこのレベル。
 さらに最近、枝野幸男幹事長代理が、「与党になって、こんなに忙しいとは思わなかった。『政治主導』とうかつなことを言い大変なことになった。今、何よりも欲しいのは、ゆっくり考える時間と相談する時間だ。ゆっくり考え相談して、皆さんの声に応えないといけない」と発言。
 政権交代のための準備不足がハッキリしてきたという感じでしょうか。
 それだけでなく悪い事に、政権交代前には情報公開をするべきと言い続けてきたのに、最近は情報を隠す傾向になってきていますし、企業献金も廃止しようと言っていたのになぜか復活。
 段々自民党化してきています。

 何なのでしょうこの状態は?
 民主党が悪いとか自民党が悪いとかではなく、与党になると感染する「与党病」みたいなものでもあるのでしょうか?
 もうどの政党が良い悪いという次元ではなく、「政界にはまともで有能な人間がいない」というような状態なのでしょう。
 こうなってくると政権交代とか選挙で民意を反映とか、そういうことではもう対処のしようがないのではないでしょうか。
 そういったまともな方法での社会の改善が望めないから、あちらこちらで妙な動きが出ているのかもしれません。
 先の尖閣ビデオの漏洩もそうですが、政治家に頼れないから個人が社会を変えようと勝手な行動をしている、という例が増えている気がします。
 そして国民もそれを支持してしまっている。
 政治家が「国民一人一人が国に対して何が出来るか考えよう」とか「国家が自分に対して何をしてくれるかではなく、国家に対して自分が何を出来るか考えよう」というような政治家が昔から言っているような詭弁のような言葉を、多くの人が本気で実践しようとしてきている結果が情報漏洩とかその擁護、デモ行進といった形になって現れているのではないでしょうか。
 今はまだ、社会は秩序を保っていますけど、このまま放っておいたら色々な人がそれぞれに「勝手な秩序」を作り出し、無法状態に近くなっていくのではないでしょうか。
 完全なる無法地帯ではなく、それぞれの地域なり集団なりがその場その場で国の法律とは関係の無い「秩序」を生み出し、それに従って行動するというような国の分裂みたいな形の無法地帯化が進んでいくような気がします。

 政界は、この国の仕組みがいつまでも現状のまま続いていくと思い込んでいるようですけど、このまま行くとこの国は何がどうなっていくか全くわかりませんよ。
 経済の方ではグローバル化という言葉で国境の融解みたいな状態が始まっているわけで、このまま行くと例えば「自分の住む国や従うべき社会制度は自分で決める」と有能な人間ほど自分の気に入った国や社会制度のある国に移民として国外へ出て行ってしまう、というような状態になり国の形そのものが歪んでいく可能性だってありそうです。
 政治不信が原因の移住、というのは今のところ聞いたことがありませんけど、数年先にはそういう人が出始めるかもしれません。
 そうなった時に今のような政治家たちは一体どうするつもりなのでしょうか?
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