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議員力検定

 何だか面白そうなものを発見しました。
 「議員力検定(←リンク)」です。
 ネット上でやっているような「なんちゃって検定」ではありませんよ。
 ちゃんと試験会場に行ってテストを受けてくるような検定試験です。
 検定ブームもここまで来たか…という感じです。
 実学的なものから完全に趣味的なものまで多種多様です。
 数年前から起きているこの検定ブーム、批難も出ていますよね。
 お金儲けに走っているとか、資格を持っている人が役に立たないとか、天下りの温床になっているとか…
 数多くある検定の中には内容がスカスカで役に立たないものや、逆に細か過ぎてわけがわからないもの、そもそも存在する意味がわからないものなど玉石混合です。 
 本当にどうしようもないような内容の検定というのもありますが、それでもこの検定ブームは個人的に意味があるとは思っています。
 私が個人的に考える検定ブームの功績、それは「それまで雑多で整理されていなかった様々な知識をとりあえず体系化している」という点です。
 検定試験に合格すればそれでOKというわけではないし、検定試験に受からないからと言ってその分野の実力が無い事にもならないという事はあるでしょう。
 それでも、いままであらゆる分野で拡散していたような状態で、どこから手を付けていいのかわからない状態の各分野の知識を初心者でも学びやすいように体系化した、という点は高く評価できるはずです。
 …もちろん「内容スカスカ」は論外ですけど。

 そして議員力検定です。
 政治家としての能力が検定試験ごときで判断できるのだろうか、という疑問もありますが「知識の体系化」という視点で見れば、これはこれで有効なのではないでしょうか。
 例えば、今ここに「社会を良くするために政治家になろう」と志した人がいるとして、その人は何をするべきでしょうか?
 どこかの政党に行ってみるとか、仲間を集めて見るとか、政策を考えるとか、色々考え付きそうではありますがそのどれもが確実に政界に繋がっているかというとちょっと疑問。
 また政界に繋がっていたとして、その人が政治家としての能力を高める事が出来ているかという点にも疑問符が付きます。
 議員の仕事はどういうもので、そのためにはどういう知識が必要なのか。
 今すぐ正確に答えられる人は少ないと思います。
 そういうところにこの議員力検定です。
 議員力検定のサイトをちょっとのぞいてみたのですが、なかなか有益っぽい感じです。
 検定のレベルがジュニア級・一般級・議員級に別れていて、一般級と議員級はさらにそれぞれ3段階になっているようです。
 内容のレベルとしては一般級の一番上の次が議員級の一番下という事のようですけど、必ずしも上下関係にあるという感じでもなさそうです。
 一般級の方は「一般人としてこのくらいの政治に対する知識と意識を持っていれば良い」という事で、議員級は「議員として活動しているならばこのくらいは出来ていないと困る」という事のようです。
 サイト内に問題の一部が公開されているのですが、一般級の方は「市民として政治にどう関われるのか」という視点なのに対して議員級は「議員としてこの問題にどう対処すべきか」という視点になっています。
 前述のように「検定」は内容が重要なのですが、この議員力検定なかなか内容は濃い感じになっています。
 議員級は明らかに「議員の質の向上」を狙っているように思えますが、面白いのはこの検定、議員級であっても「誰でも受験できる」というところです。
 しかも下から順に受験しなさいというわけでもなく「いきなり最上級の受験も出来る」との事。
 ちょっと良心的かも。
 この検定、論述問題もあるのですが、必ずしも正解というのがあるわけではなさそうです。
 何が正しいのか、ではなく一つの出来事に対してどういうアプローチができるか、というのを問うているような問題があります。
 政治は当然それぞれに主義主張があり、どちらか一方が正しいという判断が出来るものではありません。
 が、法律に基いた上で解決に向けてどういう思考プロセスを踏むべきか、というのはある程度共通しているでしょう。
 この検定はその能力を試しているようです。
 なので、この検定に合格している人というのは主義主張は別として「法律に基いて物事を順序立てて考える事が出来る」という証明にはなるのではないでしょうか。
 内容は国会議員向けではなく地方議員向けのようなのですが、かなり濃い感じです。

 この議員力検定、現時点ではあまり知名度が無いようなのですが、もうちょっと有名になって市民権を得れば面白い事が起きそうな気がしませんか?
 現在の日本の政界の場合、無名な人が立候補しても当選できる可能性はかなり低いです。
 結果、政治家としての能力が疑わしい「ただ有名なだけの人」や世襲議員などが増えてしまっています。
 有名でもなく世襲でもない普通の人が当選する方法としてもう一つ効果がありそうなのが「松下政経塾」のような所に入ることです。
 実際完全に無名の人でも「松下政経塾出身」というのはある種の権威や安心感に繋がっています。
 無名の候補者の中に一人「松下政経塾出身」と書いてある無名候補者がいれば、その人は他の無名候補者よりは有権者に対して信頼感を与えるでしょう。
 松下政経塾のような組織にはそれだけの権威がありますし、政党の方でも松下政経塾から人材を探しているようです。
 しかし、松下政経塾のようなところは誰でも入れるわけではありません。
 入塾審査もありますし、その後一定期間勉強するために時間が取れる人でなければなりません。
 ある意味ちょっと閉鎖的です。
 もしこの議員力検定が知名度が上がり市民権を得て、松下政経塾並みの権威を持つ事が出来たらどうでしょうか?
 誰でも受験が出来て、しかも勉強もどこでも出来るわけです。
 仕事をしながら勉強する事もできるし、子育て中や介護をしている人でもちょっとした合間に勉強する事が出来ます。
 そしてそういう人が合格し、この検定の合格証を一つの武器に選挙に立候補するようになったら…
 社会が少し変わっていく気がしませんか?
 完全に無名の人が立候補しても落選は目に見えてますが、もしも選挙ポスターに「議員力検定・議員1級合格」と書いてあり、投票する側が「議員一級受かってるんなら、まぁある程度実力はありそうだな」と信頼感を持って投票できる、そういう風になれば選挙は確実に変わるはずです。
 現在、一般の人が立候補するのはかなりリスクが高いですし、立候補するにしても当選したとしても何をどうしていいのかがよくわからない、というのが大半でしょう。
 でも、この議員力検定ならどういう能力や知識が必要なのかがとりあえず理解できます。
 そして政界には色々な経験をしている一般人の感覚が必要なケースも多々あるでしょう。
 例えば社会福祉関係とか。
 そういった分野に政治の知識と現場の経験を合わせ持った議員を送り込む、という事も可能になるかもしれないわけです。
 また、この議員力検定は当たり前ですが個人で取得するものです。
 世襲だろうと有名人だろうと実力が無ければ合格しないでしょう。
 逆に言えば、世襲だろうと有名人だろうと、この検定に合格をしていれば「私には実力がある」と胸を張っていられるわけです。(…合格した後怠けてしまう、では困りますがそれはまた別の話なので)
 この検定の合格していれば「どうせ世襲だろう」とか「有名人だから無能でも当選できたんだ」などと批難されても反論できます。
 私には実力があるのだ、と。
 政界における実力というものが、必ずしもこういった知識と関わっていると断定はできません。
 しかし「政治に関して勉強はしているし、社会問題に対する意識も高い」という証明にはなります。
 それだけでも今までのようなわけのわからない人が立候補して当選する、という状況とは一線を画す事になるでしょう。
 どこぞの有名人が当選してから「これから勉強します」などと言ったりしていて、一部では「勉強してから立候補してくれ」と批判が出ていましたが、この検定を通っていれば「政治に関して勉強してきました」と言えるでしょう。
 こういう検定があっても世襲や有名人が有利である事には変わりませんが、世襲や有名人の人こそこういう検定を受けて実力を高めるようになってくれれば、それはそれでOKです。
 国民にとって重要なのは「有能な人」が政界にいてくれる事であって、有能でさえあれば無名だろうと世襲だろと有名人だろうと構わないわけですから。
 そしてこの検定は思考力や社会問題に対する関心の高さを測るような問題があるので、合格者は議会でもある程度の能力を発揮してくれるはずです。
 こういう検定が市民権を得てくれば、社会は変わっていくのではないでしょうか。
 一般級の方も合格するためにはかなりの知識が必要でしょうし、この検定の受験者が広まれば「有権者のレベルが上がる」ので、欧米のようなレベルの高い選挙や議論が出来るようになるはずです。
 さらに、この検定が有名になれば政党の方でも候補者を公募する際に「議員力検定に合格している事」という条件を付ける様になるかもしれません。
 そうなれば全く能力が無いような人がなぜか議員になってしまう、というような不条理も無くなるでしょう。

 この検定が議員になるための必要条件という風になるのは法律上問題ですが、多くの候補者が当然のようにこの検定に合格しているような状態になり、その上で候補者の主義主張を良く知った上で投票するというような社会になれば、きっと日本社会は今よりも良くなっていくはずです。
 「議員力検定」…「英検」や「漢検」並みに有名になって欲しいところです。
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コメント

 サキさんへ。
 議員センセイの答案、見てみたいですよね。
 議員力検定のサイトでは一部だけ問題を公開しているのですが、正解があるというタイプの試験ではなく小論文に近い印象です。
 公開されている問題の中には数年前社会問題になった「耐震偽装の姉歯事件」が扱われているものもありました。
 建築の法令に関する知識などではなく、どうやったらああいう事態が起きないように防止する政策を考えられるか、という思考力を問う問題になっています。
 答案を考えるために必要そうな知識も問題文の中には入っているので、純粋に「想像力」とか「思考力」というような考える力を測る問題になっているのではないでしょうか。
 もちろん最低限の法律に対する常識みたいなものは必要でしょうけど…

 それにしても海外の教育って日本とは大分違うみたいですよね。
 以前にも「欧米の大学では哲学の教授が偉そうに歩いている」という文章を目にした事があります。
 日本の教育では実学重視のためか、哲学や倫理学のような実社会では役に立ちそうに無い学問が軽視されているようですが、欧米ではそういう思考力を養うような学問こそが「学問の王道」と見なされているらしいです。
 日本とは大違いですよね。
 また、哲学ではないのですが先進国の民主主義国家の中で「公民」というジャンルがこれほど軽視されている国も無いようです。
 民主主義国家が民主主義国家であり続けるためには、学校教育における「公民」という分野は国のあり方の根幹を成す最も重要な学問のはずなのですが、日本ではこれを完全軽視。
 正直、一党独裁時代の自民党の陰謀ではないだろうかとすら思っています。
 一つの政党が独裁状態を維持するのには、国民に権利や政治意識を植え付ける「公民」は極めて邪魔な学問ですから。

 日本が暗記一辺倒になったのには大学入試のマークシート式による効率化も原因の一つだと思います。
 あの頃から続く日本の人材教育って要するに、企業で働くためだけの人間をいかに効率よく大量に育成するか、という一点に絞られていましたから。
 そこには人間としての成長とか生きる事の幸福とかそういう「人格教育」とでもいうような部分を無視し、企業が使いやすい質の良い労働者を効率的に生み出す事に特化した教育思想があるのではないでしょうか。
 そのために必要なのは命令を理解するための読解力とか情報を処理するための計算力であって、思考力とか想像力などは二の次ですから。
 芸術を愛する感受性とか新しいものを生み出す想像力、物事を深く考える思考力というものは軽視されてきました。
 そういったものが必要な時は海外から学べば良いとか、たまたま国内に生まれてきた天才から吸い取れば良い、という程度の発想なのでしょう。
 事実、青色発光ダイオードのように日本では発明という行為も極めて軽視されていましたし、高度成長期の頃から「日本はオリジナリティが無いが、外国の猿真似でそれ以上の物を作る改良が上手い」と言われてきました。
 日本の教育システムのあり方と、日本という国のイメージが見事に合致しているように見えるのは単に気のせいとは言い難いと感じています。
 最近はそのシステムが機能不全を起こしているので、様々な問題が起きているのかもしれません。
 以前なら「今の教育システム以前に育てられて人」が社会のトップで陣頭指揮を取っていましたが、現在のトップの世代はそろそろ「現行の教育システム」で育ってきた人が増えてきているので、自分の頭で考える能力や人格の完成度が以前の人たちと比べて低くなっているのかもしれません。
 その辺も日本の長期低迷の原因かもしれませんよ。

 面白そうですね、これ。ただ、社会情勢を全部暗記していないと合格できない感じだったら、ちょっときついかも…

 関連しているのかどうかは分かりませんが、泡雲法師さんがちょこちょこ問題にされている国民側の問題で、気になるニュースを小耳に挟んだのですが、ヨーロッパ諸国の学校では、必ず「哲学」の様な授業が有るんだそうです。当たり前と言うことで、どうも、日本で言う国語や社会など、普通の教科と同列のような物で(と言うニュアンスのニュースだったと思います…)日本の「道徳」の授業とは一線を画するようです。

 日本は「暗記」一辺倒で、暗記力があると偉くなれる社会ですが、欧米はそこにはこだわっていないようなんですよね。
 考え方や発想力といった物を評価してくれるような感じなんです。

 問題は、日本社会の「これを知っているかどうか」で威張れる状況にあるのではないかと思うんですよね…
 知らないことが恥で、知っていることが美徳…

 知らないことは、資料を集めるなり、取材するなりすれば済むことですが、発想するとか企画を組み立てる能力というのは、どこかに出かけたり資料を読むだけでは得られ無いと思うんですよね。


 その点も、議員検定はなんか良い感じですね。
 ちょっと、現在の議員センセイの答案を見てみたい気もします。

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