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 世間的にはアニメ・マンガに詳しい「アキバ系総理」のイメージのある麻生総理ですが、果たして彼は本当にアニメやマンガが好きなのでしょうか?
 マンガを読んでいるところを目撃されたり、週に何冊だかマンガ雑誌を読んでいるという話を聞く限りでは、世間一般のマトモな成人男性に比べれば「マンガが好きな人」の部類には入るのでしょう。
 が、そこにアニメやマンガに対する思い入れがあるかどうかとなると、別問題のような気がします。
 先頃「国営マンガ喫茶」などと呼ばれている「国立メディア芸術総合センター」の建設費用が予算に組み込まれてしまいました。
 117億円もつぎ込むそうで…
 実際にはこれだけでなく、毎年維持管理費やら人件費やら雑多な費用がかかってくるのでしょう。

 これ、本当に必要なんでしょうか?
 麻生総理は「アニメやマンガを世界に広めるための拠点となる施設が必要」という考えのようです。
 その考え方自体は間違ってはいないのかもしれませんが…
 それよりも他にやるべき事があるのではないでしょうか?
 何もここで他の社会問題を持ち出すつもりはありません。
 あくまでアニメ・マンガといった分野の中での話です。
 麻生総理を始め、昨今の一部の政治家や財界人の中にはアニメやマンガ、ゲームのようなサブカルチャーを重要な輸出産業の一つにしよう、という考え方があるようです。
 海外にも映画やドラマを世界中に広めて一つの基幹産業にしようという動きはあるので、サブカルチャーを産業の一つにしようという考え方自体は間違ってはいないでしょう。
 問題はその現場です。
 アニメを製作している現場の若手スタッフの平均年収は110万円なのだそうです。
 これから基幹産業にしようというアニメ産業の20代平均年収は110万円…これが労働実態です。
 完全にワーキングプアです。
 これでは若手が育たない、と業界関係者からも声が上がっています。
 この状況は昨日今日始まったものではありません。
 もう何年も前から言われてきている事で、アニメ・マンガ好きの間では「常識」です。
 それでも「好きでやってる仕事なんだからしょうがないだろう」というのが今までの一般的な考え方でした。
 「金が欲しくてやってるんじゃない、好きだからやってるんだ」という考えは情熱を生みますし、そうやって培われた情熱やハングリー精神が良い作品を生み出す原動力にもなっていたのでしょう。
 が、これを国策として輸出産業に育てようとなると話は違ってきます。
 輸出産業として育てるには常に有能な人材を一定数輩出し続ける必要があるはずです。
 それをワーキングプアのような状態にしておいていいはずが無いでしょう。
 現在だって才能があるのに「食っていけないから」という理由で辞めてしまう人が大勢いるようです。
 この業界は「才能」がとても重要なはずです。
 そういった才能をたくさん育てなければ「産業」として安定させる事は出来ません。
 しかし、現状はそうなってはいない。
 さらに、最近ではアニメの制作費を抑えるために多くの会社が製作を海外に外注しているそうです。
 中国や韓国が主な外注先のようですが…
 つまり「日本が誇る新しい文化」のつもりが、中身の多くは他国産という事態になりはじめているわけです。
 もちろん「日本のアニメ」なので「重要な部分」は日本で作られているのでしょうけど、それ以外の所は海外で作っているとか。
 もはや「日本が誇る」と言いながらもその製作技術は海外に流出済み。
 崩壊して行く日本アニメ産業を尻目に、海外の技術はドンドン上がっているのでしょう。
 このまま行けば「国立メディア芸術総合センター」が完成した頃には日本のアニメ産業は崩壊しており、国立メディア芸術総合センターで紹介するのは海外産のアニメばかりという事態も考えられます。
 「アニメ・マンガ好き」を表明しているのですから、アニメ・マンガ好きにとっては常識のはずの「労働実態の過酷さ」をご存じないとは言わせません。
 ご存じなければただのモグリです。
 この「国立メディア芸術総合センター」の建設の前にやるべき事があるのではないでしょうか。
 その証拠に現役の女性マンガ家からもこの建設に反対の声が上がっています。
 現場が「要らん」と言っている物を国家が作ってどうするのでしょうか?
 この「要らない物」の維持費の為に毎年また税金が使われていくのでしょう。
 一生懸命アニメを作っている若手のワーキングプアのアニメーターからも当然その税金を徴収するわけです。
 ますます生活が苦しくなって、本当に辞めてしまいますよ?
 自分で自分の首を絞めるようなマネをしてどうするつもりですか。

 アニメの製作現場の労働環境が苛酷なのは業界の収益構造の問題が原因でしょう。
 早くどうにかして欲しい所ではありますが、こういう事に国がしゃしゃり出て行くと余計な混乱を招くだけかもしれませんし、変に所得保障などをするとハングリー精神が培われなくなる恐れもあります。
 国家が介入すべきかどうかは議論が分かれるでしょうし、介入するにしても十分に検討し慎重に行う必要があるでしょう。

 が、だからといって「国立メディア芸術総合センター」を作ればいいというものではない。
 117億ものお金を「アニメ・マンガ振興」に使うのならばもっとマシな使い方があるはずです。
 例えば「基金」や「財団法人」のようなものを作るのはどうでしょうか。
 数年前に韓国から「韓流ブーム」が起き、韓国映画が世界中でヒットした背景には韓国が国を挙げて映画産業を振興した、という理由があったそうです。
 その振興方法は「国立メディア芸術総合センター」を作るというものではありません。
 良質な映画を作る時にその制作費などを提供する、という方法のようです。
 ならば、日本での「アニメ・マンガ振興」も要らない建物を作るのではなく、こういう資金援助というスタイルの方がいいのではないでしょうか。
 基金や財団を作り、良質な作品を作る資金的な援助をすればいいんです。
 例えば新人発掘のためにコンペを開くというのはどうでしょう。
 審査員にこの業界で長年経験を積んでいるプロデューサーや監督、評論家などを招き、新人でもベテランでも応募できるコンペを開く。
 「絵コンテ」や「脚本」で応募を受け付けて、優秀な作品にはその制作費を出すという方式にするとか。
 さらに言えば映画などは「政策委員会方式」を執ってているケースが多いようですから、この政策委員会に出資という形で参加する。(最近は「ファンド」形式で制作費の出資者を募るケースもあるようです)
 作品が成功を収めれば、この「基金や財団」にも収益が還元されます。
 その費用でまた別の作品に出資する。
 そうやって繰り返していけば、より多くの良質な作品を世に送り出す事に直接役立てられるわけです。
 また、アニメやマンガ、ゲームを製作している会社が発行する債券などをこれらの「基金」で積極的に買い取っていく、という方法もあるでしょう。
 出資ほど直接的ではありませんが、やはりそれなりの収益を上げつつ業界の振興に繋がるはずです。

 会社や業界に金が回っても、現場スタッフの労働環境の改善に繋がるかどうかはわかりません。
 しかし、業界全体にお金が回るようになり、製作作品数が増えれば、それだけ若手にはチャンスが増える事になり、創作意欲を刺激できるかもしれません。
 特にコンペの回数が増やせれば、無名の若手作家にとっては世に出るチャンスが増えるわけですから、才能の発掘という面では効果的なのではないでしょうか。
 少なくとも「要らない建物」を作るよりは遥かに効果があるはずです。

 アニメやマンガを「文化振興」という形で応援するというのは、今現在も文化庁などがひっそりと行っているようですが、今回の117億という金額はその比ではないでしょう。
 これだけの金額を用意し、国家が動くのならば業界の利害関係や収益構造の問題を乗り越えた「新しいやり方」だって作れそうなものです。
 著作権による利益が現場のスタッフに還元されるような仕組みが出来れば、ワーキングプア状態も改善される可能性があります。
 出資だと著作権や主な収益が「基金」側に移ってしまうという危険がありそうですが、債権による制作費の貸し出しという形ならば「基金」側は一定の利益を上げつつ、製作サイドにもお金が回る仕組みが作れるのではないでしょうか。
 債権が不良債権化しないように、貸し出す際の判断(その作品がヒットするかどうか)を業界関係者に任せ、審査自体もオープンにすれば業界全体が活性化すると思うのですが。

 本当にマンガやアニメが好きで、かつ政治家らしい戦略的視野があるのならば「要らない建物」を作るよりも、こういうアイデアの方が先に出てくるはず。
 「国営マンガ喫茶を作るのは、総理がアニメやマンガが好きだからだ」と指摘する人がいますが、ハコモノを作りゼネコンを潤わせ、維持管理費に税金をつぎ込み、官僚の天下り先にもなるような代物を作るのは政治家のいつもの悪習ではないですか。
 それを「アニメ・マンガが好きだから」という理由で説明するのは「アニメ・マンガ好き」に対する冒涜です。
 アニメ・マンガが好きだから「国立メディア芸術総合センター」を作るのではなく、ただ単にいつもの政治家や官僚の悪巧みだから作っているだけです。
 アニメやマンガはその理由として使われているだけでしょう。
 そしてアニメやマンガだけでなく医療や介護、労働などもっともらしい理由を付けて「要らない建物」を作るのもいつもの手口です。
 「国営マンガ喫茶」だから騒ぐのではなくもっと根本的に、

税金の無駄遣いはするな

 と指摘するべき話です。
 アニメやマンガを口実にすると麻生総理本人の問題しか追及できませんが、また無駄な物を作っているという視点で責めれば、長年続いている「自民党と政府の悪い体質が全く変わっていない」という方向に議論を持っていけるでしょう。
 アニメやマンガといった気を引きやすい単語だからではなく、もっと根本的な問題として捉えて議論した方が良いのではないでしょうか?
 ついでに言えば「得意分野」のはずの「アニメ・マンガ」の領域で、現場にすら「要らない」と言われるような政策しか出せないというのは「無能」の証明だと思うのですが…
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コメント

 ししさんへ。
 そんなに前から決まっていたんですか?
 報道などの論調だと「麻生総理の肝いり」という事になっているようですけど…
 アニメなどを産業として振興しようという動きは前々からあったようですが、今までこういう予算は下りなかったんじゃないでしょうか。
 計画だけが前からあって予算が下りずにお蔵入りしていた計画が今になって動き出した、というのが実情ではないでしょうか?
 この件に関する一連の動きから考えればこういう事だと思うのですが。

福田総理時代から決まっていたことになんですがね・・・

 ペカリさんへ。
 建設・土木業界にはお金が流れるので、そういう意味では愚策では無いのかもしれません。
 建設・土木業界にお金を回してもしょうがない、という根拠は今のところ無さそうなので…
 ただ、経済振興が目的ならば建設・土木業界にお金さえ流れれば何を建てても同じなわけで、そう考えると「国営マンガ喫茶」は急いで建てる必要があるのか?という疑問があります。
 例えば、小中学校の耐震建築化を進める、という方法でも建設・土木業界にお金は回りますよね?
 公共施設の耐震建築化はいつ地震が起きるかわからないので急ぐ必要がありますし、天災の際の避難所になるケースも多いので公共性も高いでしょう。
 それと「国営マンガ喫茶」とどちらを優先すべきか、という優先順位の問題は当然出てきます。
 今の社会情勢の中で、建設・土木業界に金を流す事が正しいかどうかは判断が出来ないのですが、「国営マンガ喫茶」と「小中学校耐震建築化」のどちらを優先すべきかという視点ならばハッキリします。
 やはり愚策なのではないでしょうか?

景気を刺激するというか、建設業界・土木関連に金を流す方便の策ですね。

エントリーの切り込み方、そのとうりと頷けるものでした。さすがです。

ただ、産業振興とか文化を育てるという視点ではご指摘のとおり返ってジャマになりかねない愚策と思いますが建設・土木業界に金を流すという点では効果があるわけです。
それで、建設・土木業界に金を流すことの経済効果みたいな観点から愚策といえるのかどうかの検証をしていただけると、(その結果によりますが)ハッキリと
『要らんわそんなアホー政策』と言えるのですが。

 「沈丁花さん」さんへ。
 「麻生総理が」というよりも政界や官僚全体が、「国が何かをする際にはまず建物を建てるべきだ」という思考パターンにとらわれ過ぎているのが原因なのだと思います。
 もちろんそこには様々な利権が絡んでいるのでしょうけど。
 例え政権交代をしたとしても、こういう旧態依然とした思考パターンから抜け出せなければ本当の意味での改革はできないのではないでしょうか。
 雇用、社会保障、人間関係…あらゆる分野で「昔ながらの日本らしさ」は消失しています。
 良くも悪くも「日本の社会が変わり始めている」のですから政治や行政からの社会への関与の仕方も「今の時代に合わせた形」に変えていかなければ、どんな政策であっても効果を十分に発揮できないのではないでしょうか。
 政治改革以前に政治家の意識改革をやって欲しいところですよね。
 意識改革だけなら今すぐにでも始められますし…

 ろっしさんへ。
 そういえば最近は失言をしなくなりました。
 あれだけさんざん叩かれれば、さすがに発言には慎重になるのでしょうか(笑)
 政治家は「選挙」という面で考えると人気商売みたいな要素も強いので、本人の本当の姿とは多少違ったとしても「マンガ好き」とか「祭り好き」といったイメージが付いたら否定せずに、あえてその「作られたイメージ」に乗っかってしまい「自分というキャラクターを作り上げてしまう」方が政治家としては有利なのかもしれません。
 とすると、世間一般が抱いているイメージはあまり役に立たないのかも…
 それにしても今回の「国営マンガ喫茶」を含む予算に関しては、一部報道では「以前ダメだったアイデアを何でもいいから片っ端から詰め込んだら通ってしまった」という官僚の証言もあるようです。
 景気対策をするために、とにかく何でもいいから急いで税金を使って経済を刺激しようと考えたため、一つ一つの事案については「総理個人だけでなく政府全体が」あまり深く考えなかったのかもしれません。

こんばんは

私も、まさに同じことを、記事にしようとしていたところでした。
人気取り以外の何ものでもない愚策だと思います。
箱ものばかり作って、中身はお粗末な、内容の薄~い陳列品だけ、
という施設をいったいどれだけ作れば気がすむのでしょう。
「文化」というものを育てる気があるのかどうか、その真意を疑ってしまいます。
本気でアニメ文化を、日本の世界に誇れる文化として、
戦略的に発信していこうとするのなら、まず、人材ですよね。
アニメーターたちやマンガのアシスタントたちが、低賃金で底辺を支えている。
その彼らを大事にしなければ。
いずれ近いうちに、日本のアニメやマンガが世界に飽きられる時が
来るかもしれない。
おっしゃるように、技術的な面でも、世界が猛追して来れば、
アニメや漫画で立国。なんていうのも、甘い見通しじゃないかな、
という気がするんですけれど。それに120億近いお金とは、ああ。

そうですね

 そうですね。まさしく正論です。

 麻生首相は、トップとして相応しい人材です、言い訳しない。部下の言う事を基本的に聞く。社長経験が長いので、そういう部分は体の隋まで染み付いています。人の気持ちが解かると思いますよ、たしかに、人権差別的な発言は、悪気が無いにしても多いですけど、最近は無いですね。

 記念行事や式典が好きだとか、漫画オタクとかは、世間というかマスコミが作った姿であり、そこそこだと思いますよ。

 でも、行政系は弱いですね(笑)。

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