政界が迷走するのはいつもの事ですが、今回は「政治家の
矜持」まで迷走しています。
…元々「
矜持」なんて立派なものを彼らが持ち合わせていたかどうかはわかりませんけど。
定額給付金はお金持ちでも貰って使うべきだ、などと内閣からも言い始めました。
「貰うか貰わないかは人間の
矜持の問題だ!」と豪語した張本人さえ、「その場になったら考える」とか言い始めてますし…
まさか、たったの「1万2千円」で「政治家としての信念が揺らいでいる」わけではない、と信じたい所ですけど、どうなんでしょう?
悩んでいるのは「景気対策のために使うべき」と「人間の
矜持としてもらうべきではない」の二つで悩んでいるんですよね?
決して「1万2千円が欲しい」と「これで貰ったらカッコ悪い」の間で悩んでいるわけではないですよね?
それにしても、総理大臣の発言の趣旨と全く逆の発言をし続けて平然としていられる内閣の面々の頭の中が分からない。
間違ってると思うなら辞表でも出せばいいのに。
それが「政治家の
矜持」ではないのだろうか?
それとも本音は「1万2千円がノドから手が出るほど欲しい」なのでしょうか。
でも、それだとあまりにもカッコ悪いのでもっともらしい理由を付けてるとか。
やだなぁ、そんな安っぽい人間が議員だったら…
定額給付金も酷いもんですが、それ以外も酷いもんです。
離党宣言しちゃった渡辺喜美議員も何だかよくわかりませんけど、まぁ「総理について行けないから離党する」は立派な理由です。
この件に関しては、人としての筋は通っている。
これで戻ったらお笑いですが…
酷いのはその他の人たち。
例えば小泉チルドレン。
状況が状況とはいえ、今回の内閣は小泉路線を放棄し、それ以前に戻そうとしているわけです。
彼ら小泉チルドレンは「改革のために」国会に送り込まれた「国民の改革意識の代弁者」のはずなんです。
それならば、改革路線を内閣が放棄した時点で離党するのが筋でしょう。
離党とまでは行かなくても、議決の際に棄権するとか欠席するとか、それくらいはすべきです。
そうする事によって政界が混乱するとか、そういう事を考える必要は無いでしょう。
彼らは郵政民営化・行政改革のために送り込まれた人たちなのだから、状況が変わろうがどうしようがまず第一に郵政民営化・行政改革を推し進めるスタンスを保ち続けるべきでしょう。
その上で国会が混乱したのならば、総理大臣が「民意を問うために解散」をすれば良い話です。
それが本来あるべき政治の手続きなのではないでしょうか?
それなのに、党の決定だからと大人しく尻尾を振って付いて行っている。
何なんでしょう、この人たちは。
こういう事やってるから、逆に次の選挙が危うくなるのではないでしょうか。
いつも言っている事ですが、そもそも主義主張の違う人間が同じ党内にいる事がおかしいんです。
それぞれの議員に専門分野があるでしょうから、分からない分野に関しては仕方が無い所もあるでしょう。
しかし、全体の方向性としてどこへ向かって行こうとしているのか、という考え方は同じでなければ意味が無い。
党全体ならともかく、なぜ内閣という限られた人間の、しかも総理地震の意志で選んだ人間の意志すら統一されていないのでしょうか?
むしろ、総理の意見と全く逆の意見を言うような大臣はその場で罷免してもいいのではないでしょうか?
反論を許さない、では独裁体制になってしまいますが、内閣は内閣でいつも閣議をやっているわけでしょう?
閣議の中で議論をし、その中で反論なども活発に出すのは大切ですが、閣議を開いた上で決まった事に対して、その後各大臣が異論を挟むのは筋違いです。
自分達で閣議を開いてその中で決まった事ぐらい守れよ。
先日もどこぞの政務官が年越し派遣村に関して「まじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」と発言し物議を醸しましたが、その言葉そっくりそのまま返したいです。
「まじめに(国のために)働こうとしている人たちが集まっているのか?」と。
こんな記事があります。
自民党の平沢勝栄さんに関する記事(というか彼の日記?)です。←クリックするとその記事へ。
気になった所だけちょっと引用します。
12月の日記のようです。
◆15日(月)
夜、自民の大島理森国対委員長の在任期間が最長になったお祝いのパーティーがあり、自民と公明の議員約20人が出席。私が、民主党とマルチ商法業者との関係を調べる党の「マルチ疑惑追及プロジェクトチーム(PT)」の座長を務めていることから「マルチを何とか頼む」とみんなこればかり。次の選挙を勝ち抜くにはマルチ疑惑で民主を追い込むしかないが、政治的思惑抜きに公平かつ慎重にやらねばと肝に銘じた。
◆17日(水)
マルチPTの打ち合わせ。私は「大きな爆弾になる可能性があるが、自民党にもマルチの関係者がいるから若干の返り血がありますよ」と言った。党幹部は「返り血は覚悟の上だ」と答え、徹底的にやれとの指示だった。
夜、石原伸晃さんや深谷隆司さんら仲の良い議員5人で会食。前回総裁選に出馬した石原さんに「現政権を支えるが、万一のためにポスト麻生の準備をしておけ」という言葉が投げかけられた。石原さんは神妙な顔で聞いていたが、本人もその気なのだろう。
次の選挙を勝ち抜くためには民主党のマルチ疑惑を追及するしかないらしいです。
…えーっと、100年に一度の危機ですよね?
その時期に出てきた話が「民主党のマルチ疑惑追及」…
大丈夫か〜?
もちろんマルチ疑惑追及は大切でしょう。
でも「100年に一度の危機」の時に優先すべき事なのでしょうか。
12月15日というと、例の派遣社員大量解雇問題が発生する直前です。
だから、まだそんなに緊張感がなかったのかもしれません。
ただこの日記、原文の方にはその問題発覚以降の日付もあるんですよね。
ところがそこでも「自民党は大丈夫か?」という視点のみ。
そりゃあ誰だって自分の事が一番大事でしょうよ。
ですが、そこで相手の事を考えるからこそ信頼が生まれるんでしょうに。
自民党は大丈夫か、の前にこの国は大丈夫か、と考え大丈夫な方法を与野党揃って考えるのが先決でしょう。
むしろ、そうする事で多くの人が「自民党で大丈夫だ」と考え、その結果自民党は安泰になるはずなんです。
そういう事もわからないんでしょうか、この人たちは。
この日記以前の時点で総理大臣自ら「100年に一度の危機」と発言しているはずです。
それなのにまだ永田町の中でしか物を考える事が出来ていない。
「政治家」って何? 生ゴミの異名じゃないですよね? 本当にもうダメかもしれない…
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
支持率が低下している今だからこそ「国民目線(麻生内閣発足当時の基本方針)」が大事なんですけど、そういう時期にこういう状態。
このまま放っておけば、自民党は何もしなくても国民に見捨てられそうです。
そもそも政党は何のためにあるのか、という根本から考え直さないと自民党はダメでしょうね。
そういう風に考えると、結党当時の自民党自体が元々当時の「自由党」と「民主党」が政局の混乱を乗り越えるために合体した選挙対策政党ですから、根っから「政党」としての存在理由が無かったのかもしれません。