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 今現在の国民の一番の関心事、かどうかはわかりませんが、定額給付金に関する事をニュースも政治も毎日取り上げています。
 元々はリーマンショックで急激に冷え込んだ経済を少しでもどうにかしようという思いで始めたのであろうこの制度。
 最初は「全員」と言っていたのに、いつの間にやら所得制限を付けるべきだとか、逆に事務作業が大変だから全員にすべきだとか、国民の良心に任せるような方法にしようとか…まぁ色々と珍案奇案が出ています。
 一方の野党側は選挙対策だ、合法的な買収だ、などと語気を荒め、経済評論家は「この程度の給付金では貯蓄に回るだけで大して効果が見込めない」と言っています。
 他にも財源はどうするのか、究極のバラマキ、などなど悪評の方が多いような気すらします。
 給付方法も現金で配れだの、クーポン券にしようだの…
 話が出た当初は確定申告の際の基礎控除を増やせば良いという意見もありました。
 本当にこの給付金、やるのかどうかもまだちょっと分かりませんが、今回もまた視点を変えてみましょう。

 元々これは誰を救うための物なのでしょうか?
 普通に考えれば「お金が無くて困っている人を助けよう」という物なのでしょう。
 そして同時に一時的にでも消費を増やし、経済を活性化させようという目的もあるはずです。
 給付金の目的が、お金に余裕の無い低所得者層のための物なのですから、所得制限をしようという発想は間違ってはいないはず。
 事務量が増えるため早期に実施が出来なくなるから、所得確認はやめるべき、という意見ももっともです。
 救済は早いほうがいいですから。
 で、気になるのは「誰を救済するつもりなのか」です。
 ええ、分かってますよ「低所得者層」ですよね。
 ではその低所得者層とはどの層ですか?
 年収500万以下?200万以下?
 私が言っているのはそういう事ではありません。
 この給付金、本当に必要な人たちにちゃんと届くのか、という事です。
 本当に必要な人たちとは…
 例えば、ネットカフェ難民。
 例えば、体が不自由な独居老人。
 他にもありそうですが、この2例で考えてみましょうか。
 どちらもお金は足りなくて困っているでしょう。
 独居老人は場合によっては大丈夫なケースもありそうですが、収入が国民年金だけという人もたくさんいるはずです。
 まして体が不自由だったりしたらどうするのでしょう。
 体が不自由とは言っても寝たきりというような状態ではなく、日常生活は出来るが遠出が出来ないような人。
 80歳を超えたような人たちにはたくさんいますよね。
 足腰が弱って、近所のスーパーに行くのも大変、というような人。
 給付金がどこかの窓口に取りに来い、という形になってしまった場合、この人たちは貰えなくなってしまうでしょう。
 また、クーポン形式の物が送付されてきたとしても、行きつけのお店が対応していなかった場合はやはり無効になってしまいます。
 クーポン形式でお釣りが貰えないタイプだった場合、その金額を上回るような買い物をする事になるのでしょうが、例えば一人暮らしで、弁当を買って食べるような生活をしている人がいたらどうでしょう。
 クーポンの額面が1000円だったとして、普段食べる弁当が800円ぐらいだったとしたら…
 200円ほど損をしてしまいますよね。
 かといって、普通に色々な食材を買って帰るにしても、重たくて持てなかったりするかもしれないし。
 足腰の弱った独居老人が恩恵を受けようと思ったら、かなり大変…そんな制度では困ります。
 また長期入院や老人ホームに入っているような人たちはどうやって使うのか、という疑問もあるでしょう。
 その人たちだって、お金に余裕があるとは限りませんし。
 入院費や入所費用をそのクーポン券で賄えるのならばOKですが…
 老人達は住所があるだけまだマシです。
 最大の問題はネットカフェ難民やホームレス。
 ホームレスは別の政策で対応するとして、ネットカフェ難民です。
 住所が無い。
 これでは送付されないので受け取れません。
 どうしますか?
 窓口給付?
 窓口給付ならばネットカフェ難民でも受け取れますが、そうなると独居老人が受け取れません。
 もちろん逆もしかり。
 ネットカフェ難民は「低所得者層」にすら入れてもらえないのでしょうか。
 私が考える限りではネットカフェ難民も独居老人も「低所得者層」なのですが、どうやら救済対象ではない模様。
 政府の救済対象は「家に住んでいて、とりあえず生活が出来ている人たち」のようです。
 つまりお金に困っていると言っても「最近生活が厳しいよね」と言っていられるレベルの人たち。
 それ以下の「明日生きていられるかなぁ…」というレベルの人たちは救済対象外のようです。
 政府の考えるカテゴリーの中では「低所得者層」の他に「超低所得者層」というのがあるのでしょうか。
 今回はその内「低所得者層」だけを救って、それ以下は無視する、と。
 なるほど。
 冷静に考えれば「超低所得者層」は住居も不定ですし、足腰弱った独居老人は外出もままならない。
 どちらも選挙での得票には繋がりそうにありませんものね。
 やはり選挙対策か…

 さらに言うなら、元々はリーマンショックに対応するためのもの。
 そしてそのリーマンショックによってトヨタなど多くの大企業では大規模な派遣切りが行われています。
 派遣社員の中には契約が切られた瞬間に住居を失う人も多いのですが…
 リーマンショックのための救済策のはずなのに、リーマンショックで一番の大打撃を受けたであろう切られた派遣社員(ネットカフェ難民予備軍)は救済対象にはしない。
 誰を救おうとしているのでしょうか?
 低所得者層ではなく、とりあえず生活の出来ている人たちだけを救おうとしているんですよね。
 それ以下の人間は救済しないわけです。

 負け組は死ねって事!?

 これはつまり、現在それなりに生活が出来ている人たちに余分なお金を渡して無駄遣いしてもらって、間接的に企業にお金を回そうとしているだけですよね。
 さらに言えば選挙で票が欲しいと。
 弱者救済案としては不完全な方法なのではないでしょうか。
 誰彼かまわず全員を楽にするのが目的なら1週間消費税廃止とか、1週間ガソリン税廃止とかの方が満遍なく行き渡ると思うのですが。
 もしくは家賃助成とか。
 敷金礼金も対象に含めた定額家賃助成ならば、ネットカフェ難民対策にもなりそうですよね。
 一時的にでも消費を増やすための方法・直接的に家計を助ける方法という発想は悪くは無いと思いますが、今回の給付金のような思い付きとしか思えないような対策はちょっとお粗末なのではないでしょうか。
 この辺りの「金をバラマキさえすればどうにかなる」という浅ましい発想が、日本の政治の現在の品格なのでしょうか?
 まだまだ知恵は絞れそうですよ、政治家の皆さん。
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コメント

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 ろっしさんへ。
 この給付金の不人気ぶりは確かに国民の成熟ゆえかもしれません。
 仰るように、これは良い傾向なのでしょう。
 アメリカは政府以外の組織が慈善活動を行っている事が多いですよね。
 大富豪と呼ばれる人たちもその資産を大規模に寄付するケースが多いですし。
 日本以上に「社会全体を自分達で作り支える」という意識が強いのかもしれません。
 日本も政治に対して関心が高まりだしていますが、そこからさらに一歩進んで「社会に参加する」という所にまで行くと状況はさらに好転するのかもしれません。
 多くの人が政治に関心を持つキッカケを作ったのが小泉元総理だとしたら、社会参加に関心を持つキッカケを作る人物が現れたら10年ほどで意識が変わるのかもしれませんね。

 サキさんへ。
 麻生総理、「裸の王様」なのかもしれませんね。
 おそらく麻生総理だけでなく、自民党の多くの人間はそういう状態なのかもしれない。
 「裸の王様」同士で相手を牽制しあい、神輿に担いでおきながら、少し経ったらハシゴを外す…
 ここ数年の自民党はこれの繰り返しなのかもしれません。
 長い目で見るなら、政権を降りるつもりで汚れ仕事(増税など)を全部行って国民の怒りを買った上で野に下る、というのはある意味カッコいい生き方かもしれません。
 それを狙っているかも…考え過ぎかな。

選挙対策

 選挙対策と景気対策の両方です。公明党と自民党の一部により提案されていますが、自民党でも反対の人はいます。正直、失敗したと思っているでしょう。

 正直、ここまで不人気で、アンケート結果で国民の過半数が支持しないという結果とは思わなかったでしょうね。

 これは、国民が国の借金や将来に代わりの増税があることをきちんと把握しているという事で、好ましい傾向にあるといえます。地域振興券の時より政治の関心、知識が増えたというより、信用が無いからちゃんと国政を見なければいけないという思いが強いでしょう。

 最近の国民の傾向として、一時的な対策より長期的な安心を支持する傾向にあります。

 本当に困っている人達への対策は別問題であり、二通りに分けられると思います、

ー稠層のニート、フリーター、派遣、契約社員などの低収入、不安定な雇用

高齢者の生活難(特に医療費、介護費、住居費)

 ,砲弔い討老糞い筝柩僂関係しており、国家として補助をする事しか出来ません。基本的には、企業です。法人税を下げる、保険、年金等の正社員の支障になる追加出資への補助でしょうね。職業訓練を国は進めていますが、あまり効果が上がっていないようです。

 年金は6万円ぐらいであり、それで生活するには、持ち家であることが前提でしょう。しかし、年金を受給されない人達や国民年金だけという人達ほど、持ち家率は低いでしょうし蓄えも無いでしょう。事情があるにせよ、年金を納めていない、貯蓄をしていない部分は自己責任です。しかし、最低限の生活(医療、介護含む)を受けられるようにしなくてはいけません。対策として市営、都道府県営住宅の専門棟を設け、医療、介護体制を整える。勿論、人気の無い古い建物ですけど。医療、介護もお金が払えないので最低限とし、無料とする。勿論、高度医療や延命治療はありません。ただ、現代の食生活、医療水準を考えれば、世界の平均よりずっと上でしょう。給食みたいな配食にすれば、食料費も下げる事が出来ます。栄養もありますしね。

 現実、ホームレスは、結核で亡くなったり路上で亡くなっています。栄養失調や老衰であり、50〜60歳代という平均寿命に比べて、かなり短命です。

 日本は資本主義で競争社会であり、ある一定の努力は必要です。また、おちこぼれを作る社会なのです。ただ、あまりにも敗者というか生活に困っている人が増えたのも事実です。高齢者の犯罪が増えていますし。

 アメリカのようにNPO、ボランティア、勝ち組の慈善事業があるわけではないのです。確かに少しはあります。基本的に行政頼みなのです。ここが、アメリカとの違いです。実質、アメリカの方が暮らしやすい部分もあるのでしょう。

 ホームレスなんかでも必死で缶を集めたり、ゴミから再利用可能商品を見つけています。一般のサラリーマンが同じ給料あげるから転職するかと言われても嫌がるでしょう。努力はしているんですね。しかし、日本は単純労働者が余っている、後、事務系でも正社員経歴が無い人間は採用しないなど、一度、失敗した人間は雇わない傾向が強いです。フリーターやニートが抜け出せないのは、そこに原因があるのではと分析しています。契約社員、派遣社員は、正社員へのステップもあります。

 一番強く思う事は、「自分さえ良ければよい」こういう教育を家庭、会社で教えられているような気がします。アメリカはテロの被害に合いました。これと同じように生活できない人が、強盗をする、盗人をする。現実に増えているでしょう。これも社会が生み出した歪に思います。アメリカだって宗教的な部分があるにせよ、一人勝ちで貧しい国(アフガン)の恨みを買っているというのも事実ですから。ちなみに、テロ組織に入るのは宗教的より生活ができるからなのです。テロ組織が、大企業と同じく高待遇なのです。

 多分、麻生氏は政治のことは分からないんだと思うのですが、結果論、今回は自民党も流石に大失敗だったのでは?
 なんか、自ら与党を下りたいのかといぶかしんでしまいます。小泉氏が言いっぱなし、放りっぱなしという批判もありますし、「自民党をぶっ壊す」と言いながら自民党をこそこそ補強していたような気もしますが、それでもその後の首相と比較してみると…、後の方は悲惨ですよね…

 麻生氏が悲惨に見えるのは、恐らくあの人本当に弱者救済をして票も稼げる一石二鳥の大名案のつもりでおっしゃったんだと思うんです。
 残念ながら、裏があるようには感じないんです…
「おれ、天才だな」
 なんて思いながら、周りをすっぱ抜いておっしゃったのでは…その後の自分が国民にもてはやされる姿を想像しながら…

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