一言談話室

使用方法は「一言談話室・使用方法」の記事を参照してください。 ここの少し下にある「カテゴリー」から探すのが簡単です。

カテゴリー


FC2ブログランキングに参加中です。


プロフィール

泡雲法師

Author:泡雲法師


募金


FC2投票


ブログ全記事表示


過去ログ


最近のコメント


最近の記事


最近のトラックバック


リンク


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

不敬とは?

 石原都知事が会見などで「皇太子に協力を求めたい」と皇太子「さま」と付けずに呼び捨てにしたと問題になっているそうです。
 確かに皇室を尊敬している人たちからすれば「不敬」という事になるのでしょう。
 その心情は理解できるのですが…

 ちょっと待ってください。
 それは本当に「不敬」なのでしょうか?
 もちろん呼び捨てはいけません。
 が、そもそも「皇太子」という称号が敬称になっているような気もするのですが…
 違うんでしょうか?
 「天皇」も天皇「陛下」と敬称を付けますし、「皇太子」だけでは敬称にならないのかもしれませんが。
 その辺の解釈の仕方の違いはちょっとよくわかりません。

 でも私が気になったのはそこではありません。
 日本人なので日本の皇室の皇太子「さま」に対して「さま」とか「殿下」という敬称を付けるべきだ、という主張は理解できますが、敬称を付けない事が即「不敬」というのならば、日本人のほとんどは「不敬」に当たる事を普通にしている事に気付いているのでしょうか?
 日本の皇室に対して、ではありません。
 他国の王室に対してです。
 はっきり言います。

 みんな「チャールズ皇太子」って呼び捨てにしてるじゃないかっ!

 良いのですか、これで?
 日本の皇室には「さま」を付けて、海外の王室は呼び捨て。
 これが日本人の「敬意」なんですか?
 新聞でもテレビでもみんな「チャールズ皇太子」って呼び捨てにしてるくせに。
 皇太子だけでなく女王陛下に対しても「エリザベス女王」って呼び捨てにしてるじゃないか!
 何でこっちは問題にならないんですか?
 日本人だから日本の皇室に敬意を払うのは当然だけど、他所の国の王室なんか知るか!、って事でしょうか。

 ちょっと一般論です。
 普通、敬語に関しては、外部の人に対しては、自分の上司でも身内は呼び捨てにする、というのが敬語の基本にありませんでしたっけ?
 例えば外部の人に自分の会社の社長の事を話す時は、「我が社の○○」と呼び捨てにするのが敬語ではありませんでしたか?
 敬語の基本は自分に対しては謙譲語、相手に対しては尊敬語、ではありませんでしたか?
 そしてその「自分」には自分の周りの人間、自分の側人間も含まれています。
 「相手」には相手側の人間が含まれています。
 これが日本の敬語であり美徳のはずです。

 このルールを踏まえた上で、日本人がイギリス人と両国の皇太子を話題にしたとしましょう。
 日本人は「自分の側」である日本の皇太子は呼び捨てにし、相手側であるチャールズ皇太子には「さま」を付ける、これが日本式の敬語のはずですよね?
 でも現実にはその逆になっている。
 これは一体どういう風に理解すればいいんでしょうか?
 ひょっとして日本人の頭の中では「日本の皇室」が一番偉くてその次が「一般日本人」で、その下に「英国王室」が来て、最後に「一般イギリス人」という序列なのでしょうか?
 そんなバカな…

 日本の皇室の方に対して敬称を付けるべきだ、という考え方は感情の上では理解できるのです。
 が、この現状を私は理屈で説明が出来ない。
 誰か教えてください。
 日本人が日本の皇室の方には敬称を付けるべきなのに、英国王室の方たちは呼び捨てでかまわない、と言うその根拠を。
 日本の敬語の基本的な考え方ならばむしろ逆だと思うのですが…

 もちろん石原都知事の発言の中で、チャールズ皇太子と日本の皇太子「さま」が同時に出てきたわけではないので、そもそも敬語云々の理屈とは違うのでしょう。
 ここで疑問に思ったのは石原都知事の発言そのものではなく、「自国の皇太子に敬称を付けない事は問題視するのに、他国の皇太子は呼び捨てにしても問題視しない」という現在の日本の状況に対してです。
 誰か教えてください。
 チャールズ皇太子を呼び捨てにしても問題にならない合理的で納得のいく理由を…
 私にはわけがわかりません。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
スポンサーサイト

中山成彬大臣辞任

 ずいぶんと潔く辞任が決まりました、中山成彬国土交通相。
 大臣辞任の最短記録ではないでしょうか?
 しかも自分の失言で…
 それにしても決断が早い。
 この前の農水大臣や「友達の友達がアルカイダ」な大臣に比べると、かなり早い決断と言えるでしょう。
 やっぱり選挙が近いと政治家は謙虚になるのでしょうか?
 これだけ謙虚になるのなら毎月選挙やってくれないかな…

 まぁ、「初めてだからよくわからない」ようなド素人がいなくなったのは国民にとって幸いでしょう。
 この際だから、この記録を基本にして欲しいですよね。
 何か失言ないし問題が発覚したら、3日以内に出処進退を明らかにするとか。

 今回決断が早かったのは、選挙が近くてイメージの悪い大臣を置いておきたくない、という自民党の自己保身主義がよくわかる例だと思います。
 やっぱり自民党には政権担当能力が欠落しているのではないでしょうか?

 本日はこれとは別に書きたいことがあるので、当記事はこの辺で切ります。
 スイマセン。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
 就任早々、中山成彬国土交通相が失言をしたそうです。
 まぁ、政治家の失言はいつもの事。
 関係者の方のお怒りはわかるのですが、正直この大臣のイメージが失言で下がったとは思っていません。
 というより、最初から下がるほど高いイメージなど持っていなかったもので…
 失望したのではなく、すでに失望気味だった現状を再確認した、という感じです。
 さて、この失言自体も大問題なのでしょうが、今回はあえてそこをスルー。
 この大臣がその後に発言した事の方が私は気になって仕方がないです。
 その発言、どうやら釈明の際に出た言葉らしいのですが「国土交通省は初めてなので良くわからなかった」というものです。
 ニュースで「このように発言した」、というのを聞いただけなので、本当にこんな発言をしたのかどうか真偽のほどは不明ですが、この発言どう思われますか?

 大臣です。
 その分野の最高責任者です。
 その大臣が「初めてなので良くわからない」…良いんですかこれで?
 麻生総理は言いました。
 「適材適所だ」と。
 その適材適所が「初めてなので良くわからない」。
 適材適所ってどんな意味でしたっけ?

 こうも言ってましたよね。
 「官僚を使いこなせ」
 初めてなので良くわからない人間が、果して官僚を使いこなせるものなのでしょうか?
 甚だ疑問です。

 以前から薄々気付いてはいました。
 大臣なんて誰がどこをやっても変わらないんじゃないかって。
 実は得意分野とかは関係なくて、大臣ポストに序列があって政治家同士の上下関係でその大臣ポストの序列に従って埋まっていくのではないか、と。
 ずーっと前からそうなんだろうと思ってはいたのですが、とりあえず確信は持てませんでした。
 が、今回の発言ではっきりわかりました。
 大臣ポストに専門性など考慮されていないと。

 この国は官僚主導でした。
 政治家が無能で官僚に操られているので、大臣のポストなどただの神輿。
 だから官僚が好き勝手をしているのだ、と。
 それを政治主導に直そうとしているわけですよね。
 それなのに、大臣ポストに「初めてだからわからない」素人を据えてしまった。
 何を考えているのでしょう?

 総理大臣にとって内閣とは手足のようなものです。
 だから普段から仲の良い人間を周りに置きたくなるのはわかります。
 それによる弊害もあるでしょうが、普段から色々と話し合っている人間同士だと意思の疎通が容易で速やかに政権を運営できるというメリットもあるでしょう。
 そういうメリットを考えるならば、仲の良い人間だけで固めるのも悪い事ばかりではないでしょう。
 が、いくら仲が良いからといっても素人を大臣にしてはいけません。
 相手は今色々と問題を抱えている国土交通省です。
 税金を無駄遣いしているとか、色々あって監視と管理を強化しなければいけないポストです。
 そこに素人。
 やる気あるんでしょうか?
 政治家には専門性は必要なく人心掌握術さえあれば良い、という考え方なのかもしれません。
 ですが、それは皆が同じ方向を向いている場合でしょう。
 現在は政治家側は「政治主導」「予算削減」「天下り廃止」という考えで、一方の官僚側は「官僚主導」「予算増大」「天下り先確保」という風に、完全に対立しているのです。
 その反対勢力を使いこなすためには、その分野の専門性を持っていなければならないのは当然でしょう。
 なのに素人。
 これではこの素人大臣が官僚にいいように騙されて、国民の不利益になるような結果を生むのは明らかです。
 それなのになぜ、素人を大臣に…
 何が適材適所なのでしょうか?

 前述のように仲の良い人物を内閣に入れておきたいというのは理解できますが、何でもいいから当てはめておけばいいってものでもないでしょう。
 どうしても中山成彬大臣に入閣して欲しかったのならば、彼にふさわしいポスト、彼の得意な分野のポストをあてがってあげるべきです。
 友情とは何でしょうか?
 大切な友人を、能力を十分に発揮できないような苦手なポストに送り込み四面楚歌の思いをさせる事でしょうか?
 逆でしょう、普通は。
 友人の能力を十分生かせるような得意分野を担当させて、その能力を存分に発揮し友人自身を活躍させてあげるのが友情ってものでしょう。
 それなのに…

 国家のためにも本人のためにも、この人事は間違いです。
 いきなりクビでは可愛そうなので、内閣の中でポストを交換する事を勧めます。
 この方の経歴から考えれば文部科学大臣か財務・金融・経済のポストのいずれかでしょうか。
 このままでは「官僚を使いこなせず」「省益中心」になってしまいます。
 麻生内閣、早くも人事で黄色信号です。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
 自民党劇場も無事終わり、当初の予定通り「今年」の内閣総理大臣に麻生太郎氏が就任しました。
 前任者二人がほぼ一年で政権の座を追われるという情けない状態の中、「今年の総理」に麻生さんが選ばれたわけですが…
 なんで「総理大臣」の上に「今年の」って付けなくちゃならないのかわかりませんが(笑)
 政治の安定のためには、ある程度の長期政権を望みたいところでもあります。
 それが自民で良いのかどうかはともかくとして…
 しかし、残念ながら麻生政権も短命に終わる可能性が高そうです。
 どういうわけかは知りませんが、自民党総裁の任期というのは3年なのだそうで、しかも前任者が辞任した場合でもその任期はリセットされないのだそうで…
 ご存知のとおり、前任者・前々任者揃って途中辞任しているため、麻生さんの残りの任期は後1年しかありません。
 どんなに頑張ろうが上手く行こうが、来年になったら自動的に総裁選が始まります。
 もちろん、そこで再任される可能性はありますが…
 でも、その再任が難しそうです。
 総理が代わったところでねじれ国会が解消されたわけではなく、衆議院を解散して過半数を取っても参議院との関係は現状のまま。
 次の参議院選挙までねじれ状態は維持されます。
 この状態でマトモに政権運営が出来るのかという問題があり、当然自民の思い通りにはならないのでそんなに大きな成果も上げられない。
 成果の一つとして「選挙での勝利」がありますが、解散総選挙をしても現在の「郵政選挙での大勝」が戦後始まって以来の変事なだけに、そこから伸びる事は考えられません。
 解散総選挙=議席減は確定です。
 むしろどこまで減らさずに済むか、という発想にならざるを得ないでしょう。
 少しでも減ったら、しかもそれで3分の2を割ったら、どう解釈しても成果とは判断しないでしょうし。
 成果が出ないと自民党内から「麻生降ろし」が始まります。
 ねじれ国会だけでなく、前政権から引き継いだ「宿題」も山積みです。
 こういう点から見れば長期政権は難しいかと…

 難題山積み・嵐の船出って感じですが、最初の会見ではやる気を感じました。
 普通なら官房長官が内閣人事を読み上げるだけなのですが、今回は麻生総理自らが読み上げ、しかも各ポストに対して「これをやって欲しい」と注文まで付けていました。
 ちょっとだけ新鮮な印象を与えつつ、全ての分野に対してある程度の問題意識は持っているぞ、というアピールなのかもしれませんが、それでも今までよりは良いかもしれません。
 その内容が「新聞やニュースに触れていれば常識」という程度であったとしても…
 各閣僚に対してこれをやって欲しい、と言ってしまった以上それが各閣僚の評価基準にもなるのでしょう。
 その辺りにも強い意志を感じます。
 少々穿った見方をすれば、今まで何度も総裁選に立候補しその度に落ちてきた人でもあるので「俺が総理になったらこうしたい」という強い願望があるのかもしれません。
 その夢が叶ったために、今まで夢に描き準備してきた物を全てさらけ出しているようにも見えます。

 懸念材料もいくつかありますが、一番の問題は自民党の体質そのものではないでしょうか。
 今回の麻生総理、総裁選では全体の3分の2もの得票をし圧勝しました。
 この圧勝の理由が「勝ち馬に乗っとけ」「選挙で勝てそうだ」という理由が多いらしいというのです。
 総理である前に総裁として、自民党議員は麻生さんを支えなければならないはずなのですが、その足元が怪しい。
 上記の理由で麻生支持をした人たちは、「麻生では選挙に勝てない」という状況になったらすぐに麻生降ろしを始めそうです。
 そもそも前任の福田さんだって「麻生よりは福田だろう」という理由で、きちんと支持された上で総裁になったはずなのに、「福田では選挙に勝てない」となった瞬間に福田降ろし…
 麻生さんのやる気は買いますが、党内を黙らせないと何も出来ないでしょう。

 さて、そのやる気ですが会見で良い事を言ってました。
 ・官僚を使いこなせ
 ・省益ではなく国益を
 ・国民目線の政策を進める
 これが麻生内閣の基本的な行動理念のようです。
 良いと思います。
 これだけを見てると「理想の総理大臣」です。
 これを実行出来るのならば、全面的に支持します。
 …で、本当に出来るのか?という疑問が当然湧いてきます。
 何か前にもいたんですよ、こういう人が。
 誰とは言いませんが「自民党をぶっ壊す」と言いながら壊さなかったり、「これで年金制度は百年大丈夫です」と言っておきながら、現実には「私の年金記録はどこだ~!?」というような状況にした人が…
 他にも色々ありますが、この人たちと麻生さんはどこまで違うのだろうかな、と。
 天守閣(麻生総理)が立派でも、それを支える城そのもの(自民党)がシロアリに喰われているような状態では、ちょっと期待できません。
 選任した内閣も、やって欲しい事は言いましたが、なぜその人物を選んだのかという基準までは教えてくれませんでした。(納得の出来る人事もありますが、現時点では意味のわかりにくい人事もあります)
 いままで自民党には散々裏切られてきました。
 今回はなぜ大丈夫なんでしょうか?
 その根拠が知りたい。
 私にはわからない。
 麻生内閣が良いか悪いかは、もう少し様子を見たいと思います。
 自民だから反対というのでは公平性に欠けますし、逆に無条件支持というのも無責任な話です。
 よ~く注視したいと思います。
 その判断基準は
 ・官僚を使いこなせ
 ・省益ではなく国益を
 ・国民目線の政策を進める
 この三つです。
 自分で言い出したんだから文句は無いでしょう。
 でもここに一つ追加です。
 ・党利党略や自己保身ではないか?
 という点です。
 この四つを基準に支持するかしないかを判断していくつもりです。

 話は少しズレるのですが、麻生さんの「次」って誰なんでしょうか?
 麻生内閣がどういう事になろうと、いつかは政権が変わります。
 今までは「ポスト○○」というのが何となくいたような気がするのですが、今の自民党にはもうほとんどいませんよね?
 総裁選を争った他の候補は与謝野さんを除けばちょっと実力不足な印象です。
 与謝野さんは年齢的に「次」というのは難しいかと…
 今回出なかった谷垣さんぐらいでしょうか。
 福田総理誕生の時も「麻生は温存」というような空気がありました。
 言い換えれば自民党にとって麻生さんは「最終兵器」「最後の希望」です。
 それを今回使ってしまった。
 …自民党、打ち止め?
 麻生内閣が後4~5年続けば、先に上げた候補者や中川昭一さん辺りがそれなりに知名度と貫禄を付けて来そうですが、短命内閣になった場合「次」がいない…
 自民党、この先極めて危険なのではないでしょうか。
 このままだと放っておいても2~3年後には民主党政権が誕生しそうな気がします。
 それを避けるために「大連立」だの分裂や合体などを繰り返し、民意を無視する危険性もあります。
 何だか危険な気配がします。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
 事故米、被害が徐々に明るみになってきていますが、健康被害は出ていません。
 ちょっと考えてみましょう。
 まず、この事故米の中の汚染米と言われているグループですが、汚染のされ方もいくつかあるようです。
 問題視されているのは、残留農薬が日本の基準値よりも高い物と、カビが生えている物が中心のようです。
 このカビによって発生する毒であるアフラトキシンという物が自然界最強の発ガン物質だとかで、以前話題になったダイオキシンよりもはるかに毒性が高いそうです。
 このアフラトキシンが一定量以上体内に溜まると、かなり高い確率でガンになるそうです。
 なお、このアフラトキシンというカビ毒は、現時点で国産の食品からは検出されておらず、国内で検出された物は全て外国産の物だそうです。

 だったら、国産品だけ食べて入れば安心…と言うわけにもいかないのが面倒な所。
 日本の法律だと、「国産」と表記してあってもその内容物全てが国産というわけでもないんですね。
 単純に、生の野菜や肉などの場合は国産=国産、でいいのでしょうが、これが加工物だとちょっと事情が違うようで、原材料がどこの国のものであっても、国内で加工して製品化すれば国産、という事になるみたいです。
 だから、「日本で作られた日本酒」の中にも外国産の汚染米が含まれている可能性がある、という事になるようです。
 消費者としては表示を見て避ける、という事は出来そうにないですね。
 この表示を国産と外国産の二つではなく、その中間の「準国産」とでもいうような物を作って三種にすれば少しはマシになるかもしれませんが。
 つまり、国内で作った物ではあるけれど、原材料に外国産の物が含まれる場合は準国産と表記するとか。
 ただ、この場合その対象を飼料などにも広げると、国産の牛肉などもほとんどが準国産になるでしょう。
 おそらく、ほとんどの食品が準国産になってしまうと思います。
 事故米問題とは別に、自給率を意識するという面でも導入した方が良いとは思いますが…

 さて、この食用に適さない汚染米を上手く売ってしまった「お米屋さんのテクニック」というのがありましたね。
 これって簡単に言えば、量を増やして毒を薄める、という発想ですよね。
 例えば基準値が10ppbだとして、単独でやったら引っかかるのだけれど、これを10倍の正常な物と混ぜてしまえば単位あたりは1ppbになる、というような感じの…
 1リットルの水に墨汁を一滴入れてみて、そのままだとバレるから水を9リットル足して全体を10リットルに増やせば、墨汁の色は10分の1に薄まるからバレにくい、というような感じでしょうか。
 液体の場合はまんべんなく混ざってくれるので毒性は均等に薄まるのでしょうが、相手は米という固形物ですからねぇ。
 白米の中に黒い米を一粒混ぜて、その後白米の量を10倍にして10に分けた所で、黒い米一粒はその10の中の一つに必ず入っているわけですよね。
 薄まった毒ならば許容範囲なのかもしれませんが、この黒い米は薄まってないので一粒で致死量なはずですよね…
 薄めたから大丈夫なのではなく、ロシアンルーレットのプレーヤーが増えたから自分が死ぬ確率が相対的に減った、というだけなのでは?
 つまりは必ず誰かが死ぬというような…
 薄まった毒なら人は死にませんが、ロシアンルーレットだと必ず死人が一人出ますよねぇ…
 お酒やおせんべいのような大量に混ぜて、原形を留めないぐらい加工してしまえば、固形物ではなく液体のように均等に混ざるはず、だから大丈夫、という判断なのでしょうか?
 でもおにぎりにも入ってたという話もありますし。
 やっぱり薄まってないですよね、コレ。
 この状態をある経営者が「テロのようだ」と評していましたが、これは「テロ」というより「公害」や「薬害」に近いイメージだと思います。
 しかも、被害者がどこにいるのか正確にわからない点ではサブプライム問題にも似ている。

 状況がさらに面倒なのは、この毒が即効性ではないという事。
 一度に大量に摂取した場合は中毒を起こし即死するようなのですが、出回っているのはそれほど濃度の濃い物ではないため、被害が出るのに時間がかかる。
 しかも、許容量の範囲内ならば症状が出ないことも考えられる。
 しかし、毒は体内に蓄積されていくので、知らない内に摂取していると、ある時許容範囲を超えてガンになってしまう。
 ロシアンルーレットであると同時に、体内に時限爆弾が組み込まれて徐々にカウントダウンをされていくイメージでしょうか。
 これだと、摂取してから発病するまでに時間がかかるので因果関係が証明し難いです。
 何だか「死神がバラまいた宝くじ」のようです。
 中国の毒ギョーザ事件のような場合は、すぐに原因が特定できますが、汚染米の場合はいつどこで食べた物なのかはわかりません。
 それだけでなく、汚染米の汚染のされ方はそれぞれに違うので、どのような症状が出るのかも場合によって違うでしょう。
 カビ毒ならばガンになるのでしょうけど、農薬の場合はどんな症状が出るか…
 さらに面倒なのは、ガンになる原因はカビ毒だけではないという事。
 当たり前ですが、汚染米を食べなくてもガンにはなります。
 ガンは比較的ありふれた病気なので、普通に生活しているだけでもガンになります。

 ネット上ではこの汚染米の流通が始まった10年ほど前から、西日本でガン患者が急激に増えた、との説があるようなのですが、この因果関係は証明できないでしょう。
 まず、ガン患者自体の数は30年ほど前から急激に増え始めたようです。
 汚染米があっても無くても、ガン患者数は増え続けているわけです。
 ここで汚染米の流通が完全にストップし、今後ガン患者数がが一方的に減っていくのならば汚染米との関連は濃くなるでしょうが、それでも医療技術の発展や予防医学の普及によって減っただけ、という可能性もあるので断言はできないでしょう。
 さらに流通ルートが不明確。
 この汚染米が西日本を中心に流通し、ガン患者数の増加も西日本ばかりならば、やはり関連は濃厚にはなりますが、これも断定できるほどではないでしょう。
 ちょっと苦しい言い訳になりますが、例えば北京五輪開催に向けて活性化した中国経済により、中国での大気汚染が悪化、その汚染された大気が風に乗って西日本を直撃し、その汚染大気の中に発ガン物質が含まれていたのでガン患者が増えた、というような仮説だって出てくるでしょう。…かなり強引ではありますが。
 嫌な考え方ですが…この汚染米は給食としても使われていました。
 この給食を食べた子供たちの多くが数年後にガンを発症し、20歳ぐらいの時に同窓会を開いたら半数近くがガンで死んでいた、というような悪夢のような状況になれば、それは確実に汚染米が原因となるのかもしれませんが…
 それでも原因が確実に汚染米であるとは言い切れない面も残ります。

 例えば、ここにAという人間がいたとしましょう。
 Aは20代で東京出身ですが、一時期関西に住んでいました。
 Aは喫煙者で飲酒もします。
 このAがガンになった場合、それは汚染米のせいでしょうか?
 汚染米のせいかもしれません。
 ですが、酒やタバコが原因かもしれません。
 何が直接の原因でガンになったかなど、本人を含めて誰にもわからないのです。

 この事を踏まえた上で、西日本でガン患者が増えたのは汚染米のせいだ、国は責任を取れ、という事になったとしましょう。
 さて、どうしますか?
 補償をする…まぁ当然でしょう。
 で、誰に?
 ここですよ、問題は。
 公害病や薬害の場合は、固有の症状があり被害者の特定も容易です。
 が、今回の汚染米の場合は「ガン」というありふれた病気であり、誰がいつ汚染米を食べたのかという被害状況の特定もできないんです。
 仮に、汚染米以前のガン患者と比べて、汚染米流通後の患者が2倍になったとしましょう。
 被害者達は言うわけです。
 「汚染米のせいでガンになった、補償しろ」と。
 しかし、その人物が本当に汚染米が原因でガンになったかどうかはわからないのです。
 患者が倍に増えました。目の前に10人の患者がいたとします。
 この内5人は汚染米が原因でしょう。
 しかし、残り5人は汚染米が無くても元々ガンになっていた人たちです。
 人間が一定の確率でガンになり、汚染米はその確率を引き上げるだけだとすれば、この10人の内誰が汚染米が原因で、誰が元々ガンになる人間だったのかを見極める事は出来ません。
 全員同じガン患者なんです。
 無関係な人間も一緒に補償するしかありません。
 ですが、その線引きも危険です。
 流通ルートが解明できず、また、転勤などで一時的にそこにいた人間まで含めると、補償対象はどこまでも広がります。
 日本中のガン患者全員を、汚染米の被害者として救済せざるを得なくなるでしょう。
 当然それは出来ません。
 だから線引きも出来ません。
 状況証拠が揃っていても、因果関係が完全に証明できない以上、それを根拠に法的に何かを求める事は出来ません。
 それとも救済者をくじ引きで決めますか?
 死神のまいた宝くじに当たった結果のガンですから、救済もくじで決めますか?
 そういうわけには行きませんよね?
 かくして、農水省がどんなにずさんな職務をしていても、汚染米を流通させた業者がどんなに悪質でも、汚染米で健康被害が出る事は「法的には」ありえません。
 業者がやった事は詐欺や食品衛生法違反どころではなく、無差別大量殺人に匹敵し、考えようによってはオウム真理教よりも大きな被害を出しており、破壊活動防止法で農水省ごと規制すべきなのかもしれませんが、当然そんな法律も無く微罪で逮捕できればマシな方、という事になるでしょう。

 また、明確な被害者がわからない以上、マスコミも取り上げ難いです。
 マスコミは「この人が被害者だ!」というわかりやすいシンボルがいる場合は大きな力を発揮しますが、今回のように「誰が被害者だかわからない」ような状態の場合、一時的に盛り上がってもそこから続いたりはしません。
 この問題はすぐに風化してしまうでしょう。

 明確な被害者が特定できず、不特定多数の人間に不特定な被害を与えた場合、その加害者は罪に問われる事も責任を問われる事も無い、これが現代社会のシステムの限界のようです。
 そして、因果関係が証明されない以上、汚染米による健康被害も一人も出ません。
 あるのは「原因不明の健康被害を受けた患者」だけです。
 被害者不特定の無差別攻撃では、どうする事も出来ないというのが現状です。
 そして、これだけの被害を出したにも関わらず、事件関係者はあくまでも「魔が差した」程度の罪悪感しか持ちません。
 なぜならば、目の前に被害者がいないのですから…
 それに、この手の問題は責任の取りようが無い、というのも現実です。

 いっそ、国家全体の問題として、汚染米とは関係なく全てのガン患者を一律に保護しますか?
 それならば、汚染米の被害者を確実に救済することは出来るでしょう。
 予算は膨大になりますが…
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。

農水大臣辞任

 農水大臣と次官が辞任したようです。
 まぁ、当然でしょうねぇ。
 これだけ大騒ぎになって何も責任を取らないというわけにはいかないでしょうから。
 たとえ大臣の任期が後数日しか残っていないといしても、それで居座っていい理由にはなりませんから。
 むしろ辞任するのが遅すぎるぐらいに感じます。
 結局この人、この問題に関して自身でリーダーシップを発揮したのでしょうか?
 省内の事情はわかりませんが、傍目に見ている分には何もやっていないようにしか見えませんでした。
 もちろん、それなりに指示は出したのでしょうけど…
 今回の太田大臣の辞任は、あくまでも農水省の問題の引責辞任という形なので、彼自身が何かをして辞任した、というわけではありません。
 ある意味「勇退」みたいな印象が付いているような気がします。
 とうとう金銭問題はウヤムヤになってしまいました。
 …納得できないんですけど。
 これが現在の自民党なんですよね。
 後任は官房長官が兼任する方向という事だそうです。
 野田消費者行政担当大臣じゃダメなんでしょうか?
 残りわずかの任期でこの問題が解決するとは思えませんが、この際この問題を全て彼女に一任する形で農水大臣に就任してもらった方がわかりやすいと思うのですが。

 この事故米問題、流通ルートの解明が進むにつれて被害が予想以上に大きくなってきました。
 ついにコンビニのおにぎりにまで広がり、収拾のメドが付きません。
 しかも農水省のずさんな仕事ぶりが明らかになったり、手違いで関係の無い業者名を公表してしまったりと、泥沼状態にハマっています。
 次期内閣には重い宿題になりそうです。

 もうすぐ総裁選。
 その後に新内閣が発足するのでしょうが、福田内閣発足当時よりもさらに状況は悪化している気がします。
 ねじれ国会は未解消、年金も未解決、そこに北朝鮮関連問題の後退、事故米、リーマン破綻による世界不況の可能性など…
 福田総理の就任の際には「貧乏くじ」と揶揄されましたが、今回はそれ以上なのではないでしょうか?
 そんな状態なのに、自民党の総裁選は「選挙で勝てる顔を捜せ」というレベル。
 仮に、総裁選候補者全員が政治に対して並々ならぬ意欲を持ち、今までの政治家たちの誰よりも優秀でやる気に満ち溢れていたとしても、それを支える党内が「選挙で勝つには誰が良いか?」などというレベルでは、誰が総理になっても状況を好転させる事は困難でしょう。
 そもそも、福田総理だって、自民党内で皆で支える事を前提に選ばれているはずなのです。
 それなのに、党内はあまり協力的とは言えなかったのではないでしょうか。
 内閣を改造しても、国を建て直そうとしても、「福田では選挙に勝てない、降ろせ」という自民党内の自己保身主義者たちの前ではどうにもならないでしょう。
 福田総理が優秀であったかどうか、やる気があったかどうか、は人により受け取り方が違うので一概に論じる事はできないかもしれませんが、自民党内が最後まで福田総理を支えようとはしなかったというのはおそらく事実でしょう。
 自民党を与党のままにしておくのならば、せめてこの党内の体質を完全に変えない事にはこの国は立ち直れません。
 それどころか状況が悪化する可能性のほうが高いでしょう。
 だからこそ、実力に期待できなくても民主党と政権交代をした方がいいのではないか、という風な考えが出てくるのですが、その民主党も「選挙に勝つにはどうしたらいいか」という事ばかりに目が行っているようで…

 …出来れば国会議員全員を入れ替えたいのですけど、どうにかなりませんかねぇ?
 近々行われるであろう選挙の際には、どの党だから投票するとか、党首が好きだから投票する、というような理由ではなく、その候補者一人一人をきちんと見つめて、「その人物個人に国を任せて大丈夫か?」という視点で選挙に臨むようにする必要があるのではないでしょうか。
 次の総選挙、この国の命運がかかっています。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。
 辞める宣言をして以降、完全に影の薄くなっている福田首相ですが、今でもまだ彼が総理大臣です。
 なんとなく、本人を含め世の中全体で「過去の人」扱いをし始めてしまっていますが…
 そんな総理大臣ですが、ちょっとだけマトモな対応をしたようです。
 事故米問題の情報を全て野田聖子消費者行政担当大臣に一元化するそうです。
 この措置は消費者庁を実際に作る前の試金石になりそうな感じです。
 こういう措置って今までの自民党式政治術のなかではかなり異例の措置ではないでしょうか。
 個人的には「まだやってなかったの?少し反応が遅いんじゃない?」と思ってはいますが、これは日本の政治にとっては比較的大きな進歩だと思います。
 元々、消費者行政担当大臣というポストを作ったのだから、この問題が起きた時にすぐにこの措置を講じるべきだとは思いますが、やらないよりはやっただけマシ、そこのところはきちんと評価しましょう。
 立派なもんです。
 でも、まだまだ足りません。
 そもそも今回のこの措置も、どうやら一元化するのは「情報だけ」のようで、野田大臣にはこの問題の専属スポークスマンになってもらう、という程度のような感じがします。
 これで消費者庁や消費者重視の行政が出来るのでしょうか?
 今まで縦割り行政で、情報も共有せず、お互いに責任のなすりつけをしていたような状態に比べれば、一人の担当大臣に情報を集めるというのは画期的ではありますが、情報だけではマスコミに説明する際に矛盾が生じずに質問に的確に答えられるという程度にしかなりません。
 やらないよりはマシですが、十分な措置とは言えないでしょう。
 どうせやるのならば、いっそこの問題に関する全権を全て野田大臣に一任する、ぐらいのことをしなければ意味がありません。
 一つの問題に関して全権を委任する、ということはこの問題に関しては農水省だろうが何だろうが、全ての関連機関がその大臣の指揮下に入るという事です。
 農水大臣すら、この問題に関しては担当大臣の下に置かれる、それぐらいの事をしなければ迅速な解決も消費者重視の行政もできないでしょう。
 失礼ながら、福田内閣はもうすぐ寿命が尽きます。
 辞任表明をし、総裁選が始まってしまった以上、福田内閣の寿命はあとわずかです。
 ならば、このわずかな期間を思い切りやってしまったらどうでしょう。
 どうせ辞めるんです。
 日本の行政や政治は「前例主義」です。
 何かにつけて「前例が無い」と言っては動こうとしません。
 だから、ここで前例を作ってしまうのです。
 どうせ辞めちゃうんです。
 無茶な事をして豪快な、しかし後々有効に機能しそうな前例をここで作ってしまうのは、国民にとって大きなプラスです。
 辞めると言ってからこういう問題が起きるのは滅多にありません。
 でも、これはある意味チャンスでもあります。
 ここで成功しようが失敗しようが、内閣の寿命は変わりません。
 ここで失敗して「責任を取れ」と大合唱になった所で、これ以上内閣の寿命が短くなる事は無いのですから、逆に一気に思い切ったことをやってしまうのも手です。
 むしろ、一度こういう全権委任という例を作ってしまえば、後々の他の内閣にも大きなプレッシャーになります。
 例え政権交代をしても、その交代後の与党にとっても前例がある事によって比較されるという事も起きてくるでしょうから、自民党にとってもメリットにはなるはずです。
 残り少ない期間の間に「私の内閣でこの問題には決着をつける」というような行動をしてくれれば、福田総理に対する国民の意識もいくらかは変わると思うのですが…
 一人の大臣に権限を一任し、省庁の垣根を取っ払って問題を迅速に解決する、という例を作ればそれ自体が一つの行政改革のモデルにもなるでしょう。
 縦割り行政の弊害の一つの解決策を、難しくて良くわからない議論ではなく、たった一つの行動で示してしまう。
 それも一つの政治のやり方ではないでしょうか。
 ぜひ、情報だけの一元化ではなく、解決するための権限の委任も含めた一元化をして欲しいところです。

 ついでに…この際だから太田農水相は辞任したらどうでしょうか?
 元々失言やら金銭問題やらで色々とマズイ状況になっていたわけですが、ここで「事故米問題の責任を取って辞任する」という事で辞めれば、それなりにメンツも立つと思うのですが。
 かなり卑怯な考え方ではありますが、あくまでも「農林水産省の失敗の責任を取って辞める」という事にすれば、彼自身の資質が問われるわけではないでしょう。
 それでも、大臣が辞めたという事で、世間的には一応責任を取った事にはなりますし。
 被害者面をして「私は潔白だが、仕方なく責任を取って辞めるのだ」という態度を貫く事も出来るでしょう。
 どうせもう、そのまま居座ったってそんなに長期間農水大臣のイスに座ってられるわけではないのですから、そんな物にしがみつくよりは潔く身を引いた方が次に繋がるというところでしょう。
 空いた農水大臣のポストには、他の閣僚を兼任で置いておけばそれでいいでしょう。
 もう、内閣の寿命はそんなに長くは無いのですから。

 福田総理は辞任表明が表舞台に出ることを減らしているようです。
 それは盛り上がっている総裁選に水を差さないように、という考えなのかもしれません。
 そうする事で次の総選挙で少しでも自民党が有利になるように、という計算なのかもしれませんが、辞めると宣言した後からでも、その気になればこの国の政治を変える事は出来るでしょう。
 辞める事が決定事項だからこそ、今までやりたくても出来なかったような事を短期間で強引に推し進めるという手もあるはずです。

 今回、事故米だけでなくリーマンブラザースの倒産という経済問題まで発生しました。
 もう総裁選どころの騒ぎでは無くなっていると思うのですが、こういう状況だからこそ誰か一人に権限を一任し「お前に全て任せる、好きにやってくれ。責任は俺が取る(というか、もうすでに辞める事確定)」というリーダーシップの発揮の仕方もあると思います。
 辞める事が決まっている今だからこそ、あえて福田総理に期待してみたいと思います。
 福田総理、最後の見せ場です。
 辞任会見での言葉「あなたとは違うんです」…その違いを見せてもらいましょう。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。

総裁選、乱立

 自民党総裁選、立候補表明者が乱立しているようです。
 現時点で7人ですか。
 名前を挙げると
 ・麻生太郎
 ・与謝野馨
 ・小池百合子
 ・石原伸晃
 ・石破茂
 ・山本一太
 ・棚橋泰文
 …ですか。
 実際に立候補するためには推薦人が20人必要なので、本当に立候補できるのはこの中の半分ぐらいでしょうけど。
 ところでこの推薦人という制度、どうにかならないんでしょうか。
 総裁選は自民党内の問題ですので、党関係者以外が文句を言っても仕方がないのですが、事実上の総理大臣選挙です。
 自分で総理大臣を直接選べないのは歯がゆいところですが、この自民党内の制度、民主主義の原則を無視しているような気がします。
 そもそも国民主権である以上、総理大臣も国民が選ぶべきだと思いますし、また、国民の誰でも総理大臣になれるというのが前提のはずなのですが、現実的には一部の人間にしかチャンスが無い。
 現在の制度と状況だと、まず自民党に入り、そこから総理を目指すと言う事になるのですが、この推薦人という制度があると自民党内に入っても身内の論理で処理されてしまい、本当に有望な人間は出てこれないでしょう。
 少なくとも、国民の利益にはなるが他の自民党議員にはマイナスになるような提案をする人間は総理にはなれません。
 それに推薦人20人という数も何だか変な数字です。
 もしも、自民党が選挙で大敗し、自民党議員が全部で20人以下になったらどうするつもりなのでしょうか?
 絶対にそんな事にはならない、という傲慢さと油断がそこには潜んでいるように見えます。
 まぁ、参議院選挙が半数入れ替えなので、一気に20人以下になる事はありませんが、そういう事をまったく想定していないかのようなシステムには「危機管理能力が無いのでは?」という疑問が涌いてきます。
 政党助成金を受け取る事ができる、つまりは事実上政党として認識されるのが5人以上ならば、その過半数の3人を推薦人の人数にするのが論理的だと思うのですが。
 もしくは総理になった際の組閣の人数を考慮に入れ「内閣の半数は国会議員でなければならない」という法律に従い、大臣ポストの半数が適当かと。その場合は6~7人が妥当です。
 推薦人20人は多過ぎです。
 こういうシステムを見ると立候補者を出来る限り少なく絞り、政策論議をさせないようにしているのではないか、と勘繰ってしまいます。
 こんな事をしているから党内での議論が活発化せず、党内の論理でイス取りゲームをするような国民無視の政治が続くのではないでしょうか。
 とは言え、国民主権は現実であり、こんな政党に平然と投票をし続け政権与党を任せ続けている国民にも責任はあるのですが。

 そういえば、福田総理って、何で総理大臣になったんでしたっけ?
 麻生さんと争って総理大臣になったわけですが、あの時はねじれ国会+低支持率+前総理の無責任で完全に貧乏くじ状態。
 そこで他に立候補する人もなく、党内論理で「福田でいいだろ、とりあえず」と言うような感じだったと思うのですが。
 消去法的な理由であれ、自民党議員は福田総理を支持したわけですよね。
 その総理が突然その責務を放り出した。
 福田総理を選んだ自民党議員の任命責任はどうなるのでしょうか?
 低支持率状態で国民からは「早く辞めろ」と言われていたも同然ですが、いきなり辞任はおかしいでしょう。
 せめて国会開会直後に「低支持率を理由に(理由は何でもいいです。先日の農水大臣問題の任命責任でも可)内閣不信任案を自民党から出させる」というぐらいの手続きは踏んで欲しいところです。
 そういった事もせず、党としてもやらなかったわけですから、自民党には福田総理を誕生させた責任があるはずなのですが…
 党全体で無責任なようです。

 今回少々マトモだと思ったのが石破氏の発言。
 「今まで政策では同意できないのに、選挙の顔にするために総理を選ぶという勝ち馬に乗っておけばいい、というような態度ではなかっただろうか」という反省の弁。
 やっとマトモな発言が自民党から出始めました。
 そもそも政策に同意できないのに同じ党内にいる事の方が不自然なわけですし、この発言は至極当然。
 また、森元総理も「出たいと言う人を止めるわけにもいかない」という乱立容認発言。
 ようやく「自由民主党」内にも自由主義民主主義が根付き始めたようです。
 …気付くのが20年以上遅いと思いますが。

 乱立を容認したところで推薦人が20人も集まらなければ立候補する事もできないようでは、民主主義とは言えないでしょう。
 結局はこのルールを決めた時の大きな派閥の人たちが、自分たちがいつまでも権力の座に据わっていられるように作られた民主主義をないがしろにするルールだとしか思えません。
 仮に自民党内外を問わず、国民の9割が「A氏」を総理にしたいと思っても自民党内が「B氏」と決めたらB氏が総理になってしまうのですから…
 ただ、例外もありましたね。
 賞味期限切れになり、支持率も得票数も低迷していた自民党で、ただ一人国民的人気があった小泉氏を選んだ事もありました。
 あの時は党内では小泉氏は非主流派であり、本来なら選ばれるはずはなかったのですが、国民の声を後ろ盾に総理になる事ができました。
 もっとも、それは「選挙の顔として小泉が利用できる」という自民党内の判断でもあったわけですが…
 そういう意味では例外ではなかったかもしれません。
 そういえばあの頃、国民向けの政策を採ると「大衆迎合だ!」と非難する自民党議員もいましたが、どうなんでしょう?
 大衆迎合というのは裏返せば「数さえ取れれば良い」と言う事です。
 国民は大衆迎合的な政策を見抜けないほど愚かなのでしょうか。
 一般論ですが、人間は他の人を自分と同レベルだと思って物事を理解する傾向があります。
 頭が良い人は、周りの人も自分と同程度に賢いと思っているでしょうし、悪人は周りの人間も自分と同程度に悪い連中だ、と思っています。
 大衆迎合だ、という発言自体が自分はその程度の人間ですと告白しているようなものなのかもしれません。
 現在行われている総裁選では、麻生氏が党内で理解されないような持論は引っ込めているそうです。
 ここで遠慮をしていては総理になった時に何も出来なくなると思うのですが…
 こうやって党内の顔色を伺って政策を考えるのは大衆迎合と本質が変わらないでしょう。
 大衆迎合はイカン、と言っていましたが、何の事はない大衆迎合をして民主主義を無視しているのは自分たちだった、と言うだけの話です。
 それでも仲間内を非難するのはイヤなのか、こういう周りの顔色を伺うようなやり方を非難する人はいません。
 本来ならば「大衆迎合だ!」と非難するのと同じ強さで「そんな事では政権運営は出来ん!」と一喝すべきなのですが。

 ところで、以前からずーと気になっていたのですが、自民党内には不思議な人たちがいますよね。
 伊吹文明、青木幹雄、古賀誠…
 他にもいるのでしょうが、とりあえず気になる3氏です。
 この人たち、普段は名前が出てこないのに、総裁選など権力争いの時には必ず名前が出てきます。
 伊吹氏は伊吹派の会長。派閥の領袖です。
 青木氏は通称「参院のドン」と呼ばれていました。
 古賀氏は族議員の代表みたいな人です。この人も派閥の領袖。
 このお三方、総理経験は無いものの、誰もが認める大物議員ではないでしょうか。
 この人たちの自民党内に対する影響力たるや、総理以上かもしれません。
 さて、そんな力をお持ちのお三方ですが、私、この人たちの政策や目指している社会や政治理念というものを聞いたことがありません。
 利権絡みの発言ならニュースなどで聞いた事はあるのですが、政策と言えるような演説は聞いていません。
 試しにグーグルで検索し、公式サイトらしきものを見てみたのですが…
 当たり障りの無い事ばかり並んでいました。
 ニュースなどで伝わってくる事意外、何一つ収穫がありません。
 この国をどうするのか、と言う具体的な提言も無く、どこへ向かおうとしているのかも書かれていません。
 例えば、麻生氏のように「漫画やアニメを輸出産業の柱にする」と言うような(良いか悪いかは別として)具体的で個性的なアイデアもありません。
 お三方のサイトの文章量を全て足しても、麻生氏の足元にも及ばないような状態です。
 単純にネットに力を入れていないとか、過去の文章を常に破棄し新しい文章しか載せていないのかもしれませんが、それにしたってこの状況は酷いです。
 政治に力を入れていないのではないか、と疑いたくなるほどです。
 それでもこの人たちは権力争いの際には必ず名前が出てきます。
 でも、自分で立候補はしません。
 いつも裏側でコソコソ動いてます。
 自民党の傾向として、一度総理になると事実上引退したような感じになります。
 存在はしていても、その存在感は比較的薄い。裏では影響力を持っているのかもしれませんが…
 また、当然の事ながら総理になると矢面に立ちます。
 全ての責任を自分で背負う事になるわけです。
 で、このお三方のポジション。
 自民党内で影響力を持ちつつも、自分では矢面には立たず裏から糸を引くような感じです。
 党内での役職には着きますし、大臣ポストにも着きますが、それらは「国民から総攻撃を食らう」様なポジションではありません。
 比較的安全な場所です。
 自分は安全なところに居つつも、党内で派閥の論理を駆使し、数に物を言わせて総理に揺さぶりをかける。
 しかも政治理念は伝わってこない。
 自民党内イス取りゲームだけをしているように見えるのですが、実際のところはどうなんでしょうか?
 失礼ながら、私は最近このお三方が「妖怪 ぬらりひょん」のように見えてきたのですが…
 何なんでしょうね、一体。
 私のイメージする自民党の「旧態依然とした悪しき存在」「自分たちの事しか考えず党内論理で政治を動かす」というような悪い印象に完全に一致してしまうのですが。
 この人たちとそれに準ずるような人たちがいなくなれば、この国の政治は一気に動き出すのではないでしょうか。
 自民党=政権与党=日本政府である以上、自民党内にこのような人たちが影響力を持って存在しているというのは政権中枢に得体の知れない人物が居るのとほぼ同義です。
 この状態、日本にとってプラスなのでしょうか?
 総理や政権を非難する前に、この人たちが何をしているのか、本当に必要なのか、を見極める必要があると思うのですが。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。

福田総理辞任

 福田総理、辞任するそうです。
 支持率も低迷していますし、当然と言えば当然なのかもしれませんがちょっと…
 そもそもなぜ辞めるのかが不透明です。
 結局一度も選挙をしなかったわけですし、致命的な政策ミスがここ数日で起きたわけでもない。
 まさか自分が選んだ農水大臣の不正の責任というわけではないでしょうし。
 ねじれ国会に経済の低迷、年金問題などの行政の不手際に政治と金の問題。
 さらにはいつまで経っても上がらない支持率。
 こういった要素が組み合わさって、国会開会前の辞任表明になったのでしょうか。
 本人は会見で国民目線の政策の方向性を示す法案が出来たから、と言ってはいますが。
 やっぱり不透明ですよね。
 「福田では選挙に勝てない、このまま下がり続ける支持率ではジリ貧だ」と自民内部から福田降しでも始まったのでしょうか。

 考えてみれば福田総理も不運な宰相でした。
 そもそも前任者の安倍さんが、政権をいきなり投げ出したから突然担ぎ上げられたわけですし、受け取った政権の状態も酷かった。
 歴代の総理大臣の中でも特に酷い貧乏くじであったという点は同情に値します。
 さらに原油高やサブプライムは彼の直接の責任ではないので、これもまた不運。
 やりたい事もあったのでしょうが、結果として前政権以前からあった問題の残務処理に忙殺された上、ねじれ国会でもあり、何一つ自由に出来ないというのも、考えてみれば可哀想な話です。
 正直な所、現状の日本では誰がやっても結果は同じという側面があるのは否めないでしょう。
 それでも、次々に起こる問題に対して迅速かつ有効な対策が打てなかったというのは、事実です。
 誰がやっても結果は同じだとしても、結果が出せなかった以上その責任を取るのは当然でしょう。
 また、原油高とサブプライムはともかくとしても、年金や赤字国債などの問題はここ数年で発生したような物ではありません。
 福田総理自身も国会議員として長年政権与党に在籍していたのですから、一議員としてその責任が無いわけではないでしょう。
 過程はどうであれ現時点での最高責任者なのですから、今まで自民党が放置してきた問題のツケを自民党総裁が取るのも当然の流れでしょう。

 それにしても辞任というのは適切なのでしょうか。
 責任は取る必要がある、とはいえ、ここで辞任というのも無責任です。
 本人が言うように国民目線の政策の法案が出来た、というのならその法案をマニフェストに掲げて、解散総選挙に打って出て国民の審判を仰ぐというのが本来の筋ではないでしょうか。
 だが、それをしない。
 現在の衆院の3分の2という議席は、今や懐かしい「郵政選挙」の時の物です。
 今解散すれば、過半数を取れたとしても議席が3分の2を割るのは必定。
 ねじれ国会+3分の2割れでは何一つ国会が動かない。
 だから、国会を混乱させないために解散をしない。
 一見もっともに見えるこの論理ですが、実は単なる詭弁です。
 何だかんだと理由をつけて3分の2の議席を維持したいだけでしょう。
 もし本当の「国民目線」というなら即解散すべきでしょう。
 その結果過半数割れを起こし民主党政権が誕生しても、それは「国民が選んだ政権」なはずです。
 それこそが「真の国民目線」でしょう。
 また、自民が過半数を取りながらも3分の2を割り込んだ場合。
 確かに国会は止まります。
 が、止まりっ放しというわけにも行かないでしょう。
 民主党の法案は通りません。
 自民の法案も通りません。
 …で?
 法案が通らなければ政治は混乱します。
 そうなれば国民が大迷惑を被ります。
 これは双方ともに困るはずです。
 お互いに「相手の方が悪い」と罵りあうのは勝手ですが、双方共に支持率が下がる。
 そうなるとお互いに責任の擦り付け合いを始めるでしょうが、そんな事をしても解決はしない。
 となると、本来の民主主義の形に戻らざるを得なくなる。
 お互いに国民に対して自分達が何を考えどこを向き、何をしようとしているのかを説明し納得してもらわなければならない。
 そうやって行くうちにお互い維持を張り合っていても自分の首を絞めるだけですから、双方の主張をすりあわせて、誰もが納得するような法案を作るようになるでしょう。
 それはおそらくどちらか一方が得をするようなものではなく、必然的に国民のための法案になってくるはずです。
 さもなければ両党の支持率が同時に下がるだけですから。
 衆議院をすぐに解散しなくても、一定期間が過ぎれば任期切れで自動的に選挙になります。
 その時に備えて国民を敵に回すような法案を通すわけには行かないでしょうから。
 やはり解散というのが適切でしょう。
 自民は新しい総理が就任直後のご祝儀支持率を当て込んで解散するつもりだ、という見方もあるようですが。

 それにしても次の総理候補の名前がいくつか出ては「禅譲」という言葉。
 当人達が使っているわけではなく、マスコミが勝手に使っているのでしょうが、一体どこの特権階級のつもりなのでしょう?
 自民党内で勝手に次の総理を決めようとしている。
 この事に対して国民は怒りを感じているのではないでしょうか。
 現代は中世ではありません。
 自分達の都合で勝手に国のリーダーを決めて良い時代ではないのです。
 民主主義なのです。
 自民党はそれがわかっていない。
 日本は間接民主主義ですので、直接総理を選べません。
 そのため選挙で選んだ政治家にその権利を託しているわけですが、その政治家を選んだ選挙がもうずいぶん前の話。
 状況が変わっていて、当時の信任と今とでは全く違うのに、いまだに信任された気でいる。
 そして勝手に総理を決める。

 小泉フィーバーが何だったのか覚えていますか?
 元々森内閣以前に自民党の賞味期限はすでに切れていました。
 日本人の多くはいつまでも無くならない汚職や派閥順送りイス取りゲームに嫌気がさしていました。
 国会中継を見れば、会議中なのに居眠りをしたりマンガを読んだりおしゃべりに夢中になったり…
 「あいつらホントに仕事してんのか?」というのが大半の国民の怒りの原動力です。
 そういう「あいつら良い思いをしているに違いない」という思いも含めて、自民党的な政治の手法が嫌いになったのです。
 そこへ登場したのが小泉氏。
 「自民党をぶっ壊す」と言い放ち、国民から絶大な支持を得ました。
 それはつまり「小泉なら自民党的な政治手法を変えてくれるだろう」という期待そのものでした。
 つまり小泉フィーバーとは「自民党的なものに対する拒否反応」だったわけです。
 自民党に居ながらにして自民党を破壊する、と公言しているわけですから、今まで政権をになってきた自民党という安心感を持ちつつ、自民党の嫌な部分を改善してくれる救世主だと思ったわけです。
 しかし、日本は総理を直接選べない。
 一方の自民党側は、賞味期限が切れているので小泉フィーバーを利用して延命しようと考えました。
 その結果、国民の多くが望みながらも自民党の多くが望まなかった「小泉総理」が誕生したわけです。
 あの頃の小泉氏はしきりに「首相公選制」を唱えてもいました。
 その度に支持率も上がる。
 国民は自国の総理を自分達で直接選びたかったのです。
 旧態依然としたジジイ共ではなく、何をしたいのかをハッキリといってくれる人物を総理にして、閉塞した日本社会を打破したかったのです。
 そして小泉氏は最初の内はそのように振舞っていました。
 それがいつの間にか、旧態依然とした自民党のような事をし始めました。
 それでもなお「小泉なら何かを変えてくれるだろう」という期待感は残っていたのですが…
 そしてその後の安倍政権。
 小泉路線を継承しつつも、どことなく勢いが乏しい。
 そこへ次々と起きる不祥事です。
 この不祥事も、元を正せば自民党が長い事放置しておいた結果起きた事であったり、それまでの自民党が結論を出さず先送りをしてきたその送った先がこの時期だった、というような物なのですが。
 そして安倍政権から福田政権へ。
 福田総理は「調整型の政治家」らしく、その政治手法も「調整型」です。
 また、残務処理という面もあったのでかなり地味でもありました。
 「地味=何をしているのかわからない」「調整型」…この二つの組み合わせから出てくるイメージは、かつて国民が大嫌いと否定した「自民党的な政治手法」でした。
 …嫌われて当然ですよね。
 これは最早、条件反射といっても良い。
 支持率が低迷して上がってこないのも当然です。
 賞味期限は当の昔に過ぎているのですから。
 せめて「総理大臣は自分達で選ぶ」という願望さえ叶えられるのならばまだしも、出てきた言葉は「禅譲」…
 何一つわかっていません。

 こうなると有利になるのが民主党なのですが、これもいけません。
 次の党首選は無投票小沢氏に決定だとか…
 何を考えているのでしょうか?
 国民は総理を自分達で選びたいのです。
 二大政党制とは、自民がダメなら民主がある、というのが前提です。
 だからこそ、民主党の党首(次期総理候補)も自分達で選びたいし、直接選べなくてもどんな候補者がいて、それぞれがどういう心情で政治をし、何を目指しているのかを知りたいのです。
 何を考えているのか知らない人を支持する事は出来ません。
 その人が何を考えているのかがわかって、初めて支持対象の選択肢の中に入るのです。
 例え今回自分の意中の人が党首になれなくても、そういう人がいるのならば民主党を支持しようという人も出てくるのです。
 それがわかっていない。
 元々民主党も自民系の人が多いので、やってる事が自民党です。
 みんなが嫌いな「旧態依然とした自民党的政治手法」を民主党も行っているのです。
 きっとそれ以外にやりかたを知らないのでしょう。
 これでは民主党に失望してしまいます。

 すでに絶望的な自民党と、失望気味の民主党。
 絶望と失望の二者択一です。
 貴方はどっちがいいですか?

 何という酷い選択肢を国民に押し付けているのでしょう、この人たちは。
 しかも民主党は、自民が勝手に自滅するから自分達は何もしなくても政権が手に入ると思っている。
 最悪です。
 二大政党制を謳うなら、一度政権を取ったら向こう10年は政権を渡さず、その間に国民に「民主党政権アリかも」と心に刻み込ませる必要があります。
 それができないと、いつぞやの日本新党の二の舞になります。
 「民主もやっぱりダメだから、もう自民でいいじゃん」となってしまうのです。
 そうなると二大政党制は形骸化。
 もう二度と政権交代は起こらず、かつての55年体制時の「自民党と社会党」のような安定した「二大政党制」、政権交代をしないことを前提とした二大政党制に落ち着いてしまいます。

 人は誰しも幸福になりたいのです。
 そしてその幸福になるための方法の一つが政治です。
 幸福といってもその内容は人それぞれ。
 幸福の形は一つではありません。
 だからこそ選挙があり、総裁選や党首選をしたいのです。
 自分が思い描く「幸福」を実現してくれそうな候補者や、自分の理想に近い考えの候補者を選びたいのです。
 それなのに「禅譲」?「無投票」?

 頭おかしいんじゃねぇのか?

 失礼。
 現在、無党派層は増え続け、投票率も低迷中です。
 これを訳知り顔で無党派層を取り込む政策が出せない、とか政治離れ政治不信の表れなどと言います。
 確かにそうでしょう。
 が、この言葉を言い換えれば「誰が私を幸せにしてくれるのかがわからない」であり「自分と近い理想を持つ政治家が誰なのかがわからない」なのではないでしょうか?
 その証拠にかつて土井たか子氏が社会党の党首になった際に「マドンナ旋風」が巻き起こりました。
 「何を考えているか分からない自民党のジジイ共」よりは「ハッキリ物を言うオバちゃん」の方が自分に近く、自分達の幸福に繋がりそうだ、と感じた結果なのではないでしょうか。
 小泉フィーバーだって「停滞している日本社会はもう自民党ではダメだ」という思いがあり、そこへ「自民党をぶっ壊す」と言ってはばからない男が現れたからこそのフィーバーでしょう。
 ならば総裁選でも党首選でも「私はこういう方法で理想の社会をつくりたい」と多くの人に訴える事が大切なのではないでしょうか。
 今思えば小泉氏は理想など語りませんでした。
 ただ一言その場その場の対処療法的な言葉を勢い良く繰り出していただけです。
 それでも「目の前に問題があって、それを解決する」と宣言するのは、理想を語るのに近い物があります。
 また「自民党を壊す」というのは当時の閉塞状況を全て自民の責任と押し付けているだけですが、とにかく邪魔なものを壊すと宣言している以上、少なくとも幸福にする方法論は語っており、邪魔者がいなくなれば今よりは良くなるだろう、という漠然とした理想を語った事にもなるでしょう。
 小泉氏は「自民党を壊す、と言う方法論」と「邪魔者の自民党がいない社会、という理想社会」を訴えました。
 どちらも抽象的ですが、一応国民が幸福になる社会のイメージとその方法を語ってはいるのです。
 福田氏も安倍氏も、この二つをしっかりとやってはいませんでした。
 二人とも頭の中にはあったのかもしれませんが、国民がイメージできるほど鮮明には語りませんでした。
 その結果、浮き上がるイメージは苦しい現在の延長線上にある少しはマシな未来です。
 大きな変化も期待できなければ夢も持てません。
 そして「禅譲」「無投票」という選択を選んだ両党。
 どちらも理想社会と方法論がわかりません。
 このまま行くと「ワーキングプアを救う」「給料を上げる」という理想と方法を語っている共産党が大躍進という事態も想定されるでしょう。
 実際それに近い動き(党員増加など)も出てきていますし。
 政治家にとって「言葉」と「理想」と「熱意」は必須項目です。
 今の自民・民主にこの条件を満たす人はいるのでしょうか?

 現在の社会情勢を考えれば、誰がやっても状況が大きく好転するとは思えません。
 それでも、日本全体でどこへ向かおうとしているのか、ぐらいの羅針盤があれば社会は少しは落ち着きます。
 当ての無い放浪の旅は辛いですが、目的地が決まっているのならば精神的には多少楽ですから。
 国会議員にはそれくらいは示す義務があるのではないでしょうか。
FC2 Blog Ranking←一理あるな、と思ったらクリックしてね。

Powered by FC2 Blog
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。